東京・新橋のビルに入る飲食店で3日、ガス漏れが原因とみられる爆発があり、従業員や通行人ら男女4人が重軽傷を負ったとみられる。

 現場はJR新橋駅から約300メートル西の飲食店などが立ち並ぶ繁華街。爆発は午後3時15分ごろ起き、周辺には看板や窓ガラスが飛散し、火柱も立った。偶然にも人通りは少なく、店内にいた2人と通行人2人がケガをした。

 爆発元となったビル2階の飲食店「Cafe&Bar Moutiers(ムーティエ)」は、「人と馬と夢を繋ぐ場所」というテーマで、競馬好きの憩いの場所となっていた。

 同店ホームページによれば、オーナーは昨年の秋華賞馬スタニングローズの一口馬主で、優勝記念イベントも行われていた。店内には馬の絵画や人気馬の蹄鉄などが飾られていたようだが、爆発で吹き飛んでしまった可能性が高い。

 爆発、火災の原因は調査中だが、男性店長は「店内の喫煙室でガスや下水のような臭いがすると思いながらたばこを吸おうとライターの火をつけたら爆発した」と説明している。

 元東京消防庁消防官で防災アナリストの金子富夫氏は「密閉室でガス漏れして、室内空気と混合気体になり、そこにライターの火で爆発が起きた。爆発と同時に大量の空気が一気に流入して、より爆発力が拡大した」と指摘する。

 10台以上の消防車が集まり、火災は発生から1時間余りで鎮火されたが、金子氏は今回の事例を参考に現在の消防体制で大規模同時火災が起きた際の対応には限界があると指摘する。

「首都直下地震が発生した時にこの手の爆発火災は同時多発が懸念されます。高層ビルはオール電化でガスは使われていないが、古い中層ビルはいまだに都市ガスを使用しているところがあり、ガス漏洩に伴う、火源による多数爆発火災の発生は多大な被害を生みかねません」と危惧した。