2024年パリ五輪の柔道日本代表に内定した女子48キロ級の角田夏実(30=SBC湘南美容クリニック)は、愚直に夢を追い続けてきた。

 当初は52キロ級で阿部詩(パーク24)、志々目愛(SBC湘南美容クリニック)らと激しい戦いを繰り広げていたが、東京五輪出場を目指して19年から48キロ級に転向。東京五輪切符は渡名喜風南(パーク24)に譲ったものの、21年から世界選手権で3年連続優勝を果たすなど、ライバルを引き離して早期内定の座を勝ち取った。

 30日に都内で取材に応じた角田は「(昔は)52キロ級の時もだが、自分が五輪に出るということはあんまり考えていなかった。出たい思いはあったけど、やっぱり届かないなと思っていた」と当時を回想。それでも世界で結果を残す中で、夢が目標に変わった。「階級を変えて、世界選手権で去年連覇して、ちょっと見えてきた。安心しちゃうと負けちゃう癖があるので、とりあえず今年の世界選手権でしっかり勝って差をつけたいと思っていた」と自らの力で夢切符を引き寄せた。

 13か月前の内定奪取は、日本柔道界史上最速。「あまりまだ実感がわいていない」と苦笑いを浮かべつつも「ここを目標としていたわけじゃない。スタートラインに立てた。しっかり準備して金メダルを取って、応援してくれるみなさんに恩返しできたら」と力を込めた。

 30歳で初めて手にした五輪切符。次はパリの地で表彰台をテッペンをつかみ取る。