麻薬取締法違反の罪に問われたモデル・道端ジェシカ(38)の夫の判決公判が20日あり、東京地裁は映画プロデューサーの米国籍カオ・ケネス被告(46)に懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した(求刑懲役1年6月)。
カオ被告は今年3月、ハワイからの来日に先立ち、合成麻薬MDMAのカプセル15錠入り荷物を、米カリフォルニア州のロサンゼルスとオークランドの国際空港経由で、滞在予定の都内ホテルに郵送した。
警視庁がホテルの部屋に踏み込んだ際、一緒にいた道端もMDMAの所持容疑で現行犯逮捕されたが、尿検査は夫婦ともに陰性。道端は4月に処分保留で釈放され不起訴処分となったが、カオ被告はMDMAの密輸で再逮捕、起訴されていた。
今月9日の初公判で、カオ被告は「うつ病治療のため米国で処方されたものを輸入した」と起訴事実を認め、「2020年ごろから米国のセラピストに処方されていた」と釈明。「服用が必要な時に備えて持ち込んだ」と話したが、検察側の解釈は違い「日本でも服用したくなった場合に備えて持ち込もうとした」と指摘していた。
調べたところ、世界で初めて心の病の治療にMDMAを合法化するのはオーストラリア。しかも医薬品として正式承認され処方できるようになるのは7月からだ。カリフォルニア州サンフランシスコ在住の男性もこう明かす。
「FDA(米国食品医薬品局)はPTSD治療薬としてのMDMAの臨床研究を許可していて、臨床用にMDMAを製造している製薬会社もあります。臨床試験で治療に有効なことが証明されています。ただ米国では、ハワイやカリフォルニアの連邦法や州法でも、MDMAの購入や所持などは今も違法です」
カオ被告は前回公判で、妻からMDMAを日本に持ち込まないよう言われていたと道端をかばったが、これはつまり、道端が夫のMDMA所持を知っていたということ。
かつては「道端三姉妹」の次女としてもてはやされ、世界的F1ドライバー、ジェンソン・バトンとの結婚で羨望の的だった時期もある道端。今はインスタグラムなどSNSの更新が止まったままだ。