【第10回 ダメになりそうな時 それが一番大事♪】
「男性更年期」の執筆が多い医療ライターの私ゆえに、メンズヘルスに関しての質問をよく受けます。たいがい、いろんな人がいる飲み会の席ではなく、帰り道にコソッと聞かれます(苦笑)。
先日も「体調不良の原因はテストステロンが下がったせいか、どう判断するの?」と尋ねられました。「心配ですね。50代、60代になれば、男性も女性もストレスや疲れはたまりがちですもんね。まあ、一番わかりやすいのは朝立ちがあるか、ないかです」と、いつものように回答すると、「そんなのとっくにないよ…」としょんぼりモード。「案ずるより産むがやすし! まずは病院へ行ってテストステロンを測ってみるといいですよ」と伝えました。
もしテストステロン値をチェックしたいと思ったら、どこの病院でも、たとえば内科などでも対応は可能なはずですが、男性ホルモンに対する知識が十分にあるとは限りません。テストステロン値を評価できない可能性が高いので、「メンズヘルス」や「男性更年期」を看板に掲げている病院がオススメ!
ちなみに「日本メンズヘルス医学会」のHPの外来一覧が参考になります。日本メンズ医学会は男性医学の父と呼ばれた私の父である熊本悦明が2001年、日本Aging Male研究会として立ち上げ、2006年に学会化しました。そこに所属しているドクターのクリニックなので話が早いでしょう。
病院では、男性ホルモン値測定、仕事や生活の様子や心身の状態に関する質問用紙への書き込みなどを経て、さらに詳しい「健康状態」に関する問診があります。それは、テストステロン値が標準より低めでも、何の問題もなく元気な方もいれば、テストステロン値は高いのに、困った状態にある人も少なくないからです。高いか低いかは、人によって違いますし、テストステロンを受け止めるリセプターの感度の問題も関わってきます。
1~2週間後に測定結果が出るので、しっかり医師の説明を受けてください。まずは、ご自分の状態を知り、必要があれば早めにテストステロン補充などの対策を取ることができます。幸いなことに問題がなかった場合も、有意義な情報がたくさん得られるはずです。
☆くまもと・みか 医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。












