作家の百田尚樹氏がオリエンタルラジオ・中田敦彦をめぐる論争に〝参戦〟した。

 中田は先月29日に自身のユーチューブチャンネルでダウンタウン・松本人志の〝功罪〟について42分超語り尽くした。

 これが各方面で話題になるなか、百田氏は「お笑いのことは知らない」としつつも、中田が動画内で語ったとされる〝ある発言〟に黙っていられなかったという。

 中田は自身のお笑いについて「中田で笑うのって結構知性いるからね。言いたくないんだけど、『俺、ドストエフスキー面白いと思ったことないんだよね』とか『モーツアルトでノったことないんだよね』みたいな感じで、あんま言わない方がいいよ。中田を面白いと思わないって、ドストエフスキー読めないとか、モーツアルトがわからないのと一緒だから。後世恥かくから。知性が必要なんだよな、中田で笑うのは」と言ってのけたという。

 この発言はのちに動画からごっそり削除されたが、自身と偉人2人を並べた話にネット上では呆れる声が続出した。

 百田氏が引っかかったのもこの部分。3日までに公開したユーチューブの中で「すごいなぁー。この発言ちょっとビックリした。中田さんの笑いはドストエフスキーやモーツアルトレベルらしんですよね。そうなって来ると、笑えないですよね。日本でドストエフスキー読んでる人、何人おるかってことですよね。私読みましたけど、ドストエフスキーたいして面白くないです」と語った。

 中田が削除した経緯についても、百田氏は「さすがにヤバイと思ったんじゃないですか。ヤバイと思うのいいことです。はっきり言って相当ヤバイ発言です。お笑いでギャグをやる。会場がシーンとなる。それで『客が俺の笑いをわからない』と言うのと同じ。これはクリエイターとしてはやってはいけない。終わりです。お笑いに限らず、音楽でも文学でも。『俺の作品がわからないんだな』と考えた瞬間にそのクリエイターは終わります」と断言した。

 百田氏は「中田さんのお笑いは聞いたことない」そうだが「お笑いに知性が必要かは知りません。ただ、そういう人の話で腹を抱えて笑うことはありません。低級です」と最後まで手厳しかった。

 百田氏は「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)のチーフライターを長らく務め、小説家としても「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」などベストセラーを輩出している。