〝魂継承〟だ。日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇霧馬山(27=陸奥)の大関昇進を正式に決定した。また、師匠の陸奥親方(64=元大関霧島)は自身の現役時代のしこ名「霧島」への改名を発表。自らが果たせなかった横綱の夢を、まな弟子に託した。
新大関は相撲協会からの使者を迎えた伝達式で「大関の名を汚さぬよう今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた。その後の会見では「うれしいです。(入門から)8年で何回も辞めて帰りたいという気持ちがあって、それを乗り越えて良かった」と感慨もひとしお。「稽古のおかげでここまできた。ここから上(横綱)にあがるんだったら、これ以上に稽古していくしかない」と口上に込めた思いを明かした。
会見中にはサプライズもあった。陸奥親方はしこ名を「霧島」へ改名することを発表。かねて部屋の後援者などから「霧島」の〝復活〟を望む声が高まっていたこともあり、霧馬山の大関昇進が確実となったタイミングで継がせる意思を固めた。本人には夏場所14日目の5月27日に打診したという。
陸奥親方は「私としては断られたらどうしようかと…。最初〝名前、どうだ?〟と聞いて『エッ!?』と、いらないようなしぐさに見えたんで(笑い)。本人から継いでくれると聞いて、うれしかったですね。この名前を継いで上に行ってくれれば。私(大関)を超えてほしい」とまな弟子に夢を託した。
霧馬山改め霧島は「すばらしい名前。親方から言われた瞬間にビックリして。『本当にいいんですか?』と言って。うれしかったです。夢みたい。もう一つ上の番付を目指していくしかない。強くて格好いい大関になりたいです」と決意を新たにした様子。「入った時から親方の現役の時の相撲をずっと見ていたので。親方みたいな力士になりたいと思っていた」と目を輝かせた。
師匠は現役時代、鍛え上げた筋肉で「和製ヘラクレス」と称され、豪快なつり出しでファンを魅了した。果たして〝2代目霧島〟は、どんな相撲を見せてくれるのか。













