【今週の秘蔵フォト】1970年代の日本歌謡界で最大のアイドルグループとして一時代を築いたのがキャンディーズだ。73年のデビューから数えきれないほどのヒット曲を飛ばした後「普通の女の子に戻りたい」「本当に、私たちは、幸せでした!」などの名言を残し、78年4月4日、後楽園球場に5万5000人の大観衆を集め、4年半の活動にピリオドを打った。

 77年12月17日付本紙には引退を4か月後に控えたメンバー3人(伊藤蘭=ラン、藤村美樹=ミキ、田中好子=スー)が揃ったレアなインタビューが掲載されている。この時点で後楽園球場という大会場は決まっておらず、ミキは「場所がまだ決まっていないんです。でもどこでやるにしても泣いちゃうと思います」と語った。

 ちょうど16枚目のシングル「わな」をリリースしたばかりで「今までと違って並びが違うんです。ちょっとヘンかなあって感じもあるんだけど、新鮮な気もあるんです」とミキが言うと「ねーっ」と3人で笑った。

 引退後に話が及ぶやガールズトークとなり「引退したらまず最初にハワイに行く予定です。4月の末か5月の初めですね」「3人だけで行くのよねえ」「そう念願だったもの」「(その後は)スーがヨーロッパに行きたいっていうからやっぱり行くの」「オーストリアを中心にしてスイスやフランスを回る計画なんですけど。3人だけで」「ハワイを最初に選んだのは泳げる所というのが大前提だったんです。泳げれば解放感が増すでしょ」「そうよねえ」と、ほとんど3人が同時に話すように無邪気に笑顔で夢を語った。

 それぞれ理想の男性像を描いており、結婚資金も5000万円はあるという噂だったが「ウフフ…」と答えるのみで「ボチボチやります。お料理学校に通ったり。4年間は長いようで短かった気もしますが、後は残された日を力いっぱい歌うだけです」と3人は声を揃えた。

 約4か月後には日本中のファンを号泣させたファイナルコンサートで涙の引退。その後は全員が復帰し、3人はそれぞれ別の道を歩んでいくことになる。