【今週の秘蔵フォト】「100万ドルの微笑み」のキャッチフレーズを誇り、1970年代後半に圧倒的な人気を集めたアイドルが石野真子だ。

 幼少時から歌手に憧れて中3から歌のレッスンを開始。77年3月に「スター誕生!」で決戦大会まで進み、実に16社からスカウトを受けた。バーニングプロダクションに所属すると、1年のレッスン期間を経て78年3月に「狼なんか怖くない」でデビュー。6月「わたしの首領(ドン)」、10月「失恋記念日」と立て続けにヒット曲を出して一気にトップアイドルとなった。

 10月には新宿音楽祭金賞を受賞。その際のインタビューが同年10月18日付本紙に掲載されている。見出しは「金賞の笑顔は“ンチュ”」。やや意味不明だが、満面笑みの写真は何ともかわいらしい。音楽祭では当時としては破格の50万円を費やした衣装でステージに立ったという。

 


「一生懸命やりました。やっぱりものすごくあがっちゃうんです。マイクを受け取る時なんか手が震えちゃって…足なんかガクガクしてるんです。ンチュ」。取材した記者によると「ンチュ」というのは、17歳当時の石野独特の笑い方だったようだ。

 当時は堀越学園2年生。学校生活については「お仕事が忙しい時は休んじゃいますけど、3分の2は出ています。でもいつも早退。9月を過ぎてからは仕事に追われて予習や復習なんて全然できません」と語りつつ「(英語の授業で)『石野、読んで訳せ』と言われても、分からないからニコニコして立っているだけ。そうすると先生のほうで諦めちゃうんです」と笑った。何だか目に浮かぶ…。

 この年は8月には西武園で「1万人コンサート」、10月には松竹「九月の空」に出演するなどフル回転。結局、デビュー1年目の大活躍が認められて、12月には「失恋記念日」でレコード大賞新人賞を獲得するなど、デビューからわずか9か月で頂点に立った。
 その後も映画やドラマに出演しつつ、ヒット曲を連発。結婚と離婚、休養なども経験したが、長く記憶に残る正統派アイドルだった。