【今週の秘蔵フォト】1966年から始まったTBS系の空想特撮ドラマ「ウルトラシリーズ」は、当時大人気を呼んで現在でも世界中で高い評価を得ている。特に「ウルトラセブン」(67年~)はストーリー展開なども含めて名作とされ、日本中に怪獣ブームを巻き起こした。ウルトラ警備隊の友里アンヌ隊員として出演したひし美ゆり子(当時は菱見百合子)は、現在でも特撮ファンの間ではカリスマ的存在とされる。

当時31歳だったひし美
当時31歳だったひし美

「ウルトラセブン」出演後も様々な映画やドラマに出演。78年7月7日付本紙にはアンヌ隊員から10年後のひし美のインタビューが掲載されている。見出しは「四つの顔持つ“ウルトラセブン”」。当時31歳。本格的女優の道を歩んでいた時期だった。

「セブン」終了後には男性誌でヌードを披露したが、その件で一部に「ポルノ女優」と報じられて激怒。前年には「私、NHKにしか出ない!」と宣言していた。「悔しくてね。そのイメージを消そうと思ったの。そんな映画は一度も出ていないんですよ。思ったら行動に移さなければならない性格なの。慎重になんて私にはできない。石橋を叩いて渡る正反対ってことね」と語っている。

 運がよかったのか、同年1月からはNHK銀河テレビ小説「新・自由学校」にレギュラー出演した。当時は1児の母親で、女優と並行して銀座でパブ、河田町で雀荘を経営するなどアンヌ隊員ばりのバイタリティーを見せていた。女優、妻、母、経営者と4つの顔を持っていたわけだ。

昭和世代永遠のアイドルだ
昭和世代永遠のアイドルだ

「家庭にジッとしているなんてできない。銀座のお店は『やろう』と思って2週間でオープンしちゃった。ツケは一切お断り。売り上げが多くてもツケ倒れで潰れる店が多いの。その代わりにうんと安くして現金、ってことなの」と笑顔を見せた。

 半年ぶりのレギュラー番組となるTBS系「家族熱」には第4話から看護師役で出演が決まっており、張り切っている最中だった。「私の信条に自分より先に死ぬ人は大切にするというのがあるの。だからぴったりの役柄だと思う」と語った。

 その後女優として活躍しつつ「ウルトラセブン」についての回顧録を3冊も出版して、いずれも評判を呼んだ。やはりアンヌ隊員は昭和世代の永遠のアイドルである。