川崎ミッドナイト競輪(FⅡ)が28日、開幕した。予選6Rは人気の渡辺雅也(20=静岡)が宣言通りラインで決める丁寧な走りで快勝。GⅠ2Vなどビッグレースで華々しく活躍した渡辺晴智(47=静岡)二世としても注目される新鋭は、1、2班戦の壁を感じつつも着実に力を付けている。

 初日は1、2班戦ではほとんどやってこなかった前受けからの突っ張り先行で押し切った。取りこぼしは考えづらい構成だったとはいえ、マークした地元の先輩2人を準決に乗せることを最優先した走りには、それなりの評価を与えていい。

「いつもはメンツを見てビビってしまう部分もあるけど、今日は神奈川の先輩2人に付いてもらったのが力になった。ずっと全開というより、踏むところだけ踏んで、あとはペースでという感じで冷静に走れました」。見た目にはかなりタフなレースにも映るが「けっこう軽くて全周で流れる感じがあった。手応えあります」と、仕上がりにも自信をのぞかせた。

 脚質的に長い距離をもがくのは得意ではなく、若手同士の純粋な力勝負では後れを取るケースもある。「なかなか勝ち切れないし、今の力ではまだまだ。113期、115期の先輩もみんな強い」と現状を冷静に受け止めている。一方、2月立川では優勝の実績があり、流れさえかみ合えばA級上位とも互角に渡り合えるだけの潜在能力を秘めることも確か。

 2日目(29日)の準決7Rで挑戦する土屋壮登(33=埼玉)はもちろん手ごわいが、そこまで差はないのかもしれない。