121、122期にスポットを当てる「Challenge! 新人選手紹介」。今回ピックアップする戸田瑞姫(20=茨城)は競輪大好きな父が〝アノ人〟の追っかけをしていたことがデビューのキッカケになったようで…。

 この世界に興味を持ったのは父の〝追っかけ〟が始まりだった。

「父がとにかく競輪が大好きで。特に高木真備さん(引退=106期)の追っかけをしていて、真備さんが関東を走る時は必ずっていうほど現地に行って応援していました。私も一緒に付いていって真備さんを推している内にだんだん興味を持って…。それで(自分も選手に)なろうって考えるようになりました。完全に父の影響を受けましたね(笑い)」

 とはいえ中学、高校時代はソフトボールに熱中。自転車経験はほとんどなく「中学、高校の時に1回ずつサマーキャンプに行ったくらいです」。122期の適性試験で養成所に合格したが「ついていくのがやっとで、時々離れたりもしていました。1勝もできなかったし、バックも一度も取れませんでした」と在所中は脚力不足を痛感することが多く苦しんだ。

 それでも昨年7月の本デビュー後は、秘めていたレースセンスを発揮して奮闘。8月の地元戦でうれしい初勝利を挙げると、今年1月からは4場所連続で優出するなど、随所で連絡みを果たしている。

「最初のころよりは自転車にしっかり乗れるようになってきたし、慣れてきた気もします。まだ脚力不足を感じることもありますが、3月の西武園では初めてまくりが決まってバックも取れた。少しずつ戦えるようになってきたと思います」と手応えをつかみはじめている。

 並々ならぬ努力の末にグランプリのタイトルを獲った真備さんは、もちろん憧れの存在。ただ「石井寛子さんや久米詩さんのような『何をするか分からない』選手を目指しています。自力なのか位置取りなのか、レースの流れで使い分けられるようになりたい」と将来は「自在選手」としてトップを目指していくつもりのようだ。

〝推す〟側から〝推される〟側となった戸田の挑戦は始まったばかり。推しが飛躍していく姿を、温かい声援を送りながら長い目で見守ろう。

Q&A
――自身がデビューする前に高木真備さんが引退してしまった

 戸田 そうなんです。なのでまだ一度もお会いしたことがなくて…。私もそうですが、父が結構ガッカリしてました(笑い)。

――〝推されていた〟真備さんは「戸田さんのことを知ってからは、私も応援しているし、この前は車券も取りました(笑い)」と言っていた

 戸田 本当もう…(涙)。すごくうれしいし光栄です。応えられるように一生懸命走って、これからも車券に貢献したいです!

☆とだ・みずき 2003年1月12日生まれ。茨城県ひたちなか市出身。158センチ、60キロ。師匠は河野通孝(88期)。