ハロー! プロジェクトのアイドルグループ「モーニング娘。’23」や芸能事務所「アップフロント」所属のタレントが多数参加するイベント「SATOYAMA&SATOUMI movement 2023」が千葉県の幕張メッセで開幕した。

 同イベントでは「今を生きる私たちが日々の暮らしの中で考えなければならないこと 『地球温暖化などの環境問題』『都会と田舎のバランスを維持する地方創生』『地域を維持発展させる地域活性化』 『環境美化による奇麗な海・山づくり』」をコアメッセージに環境との共生を学ぶ。オープニングではSDGsやカーボンニュートラルの取り組みについて有識者を招き、解説などを行った。

 またイベントでは、全国鮪解体師協会の協力のもと「1級マグロ解体師 川村文乃の半島マグロ解体ショー/さかなの日」も行われた。

 実はアンジュルムの川村文乃(23)は日本人で9番目、女性初の「1級マグロ解体師」の資格を持つ異色アイドルだ。

 壇上では豪快な包丁さばきを見せる。大漁旗やのぼりを背にしたステージ中央、川村の前に置かれたのは紀伊半島で獲れたという34キロ級の大きな「生メバチマグロ」。解体で扱う包丁やのこぎり、メバチマグロについてや、おいしいマグロの選び方など、テンポよく語り続ける川村の「口上」に、ステージに参加している堀内やハロー!プロジェクトメンバー、観客も圧倒された。

 途中、切り落としたカブトを掲げた川村は、スマホを手にした観客を前に「シャッターチャンスですよ!」と呼びかけ満面の笑みに。体以上の長さを持つ日本刀のような包丁を鞘から取り出し、鮪匠と両端を持ちながら身を切り出す場面では、川村の「よいしょ!」の一言を受けて、歓声の制限されていた観客は拍手を送り、一体感に包まれた。

 川村は「こんなにたくさんの方の前で『マグロ解体ショー』をできると思っていなかったので、すごくうれしいですし、みなさんの『よいしょ!』の手拍子のおかげで、何とか無事に終わることができました。ありがとうございます!」と感謝した。