格闘技イベント「RIZIN.41」(1日、丸善インテックアリーナ大阪)で芦澤竜誠(27)と対戦する〝世界の田中〟こと皇治(33)が、かつて対戦したキック界の2大スターに何とも自分勝手な必勝命令を送った。31日の前日計量をパスした男はトークも絶好調。ボクシングデビューが近づく那須川天心(24=帝拳)に自分都合で勝利を厳命すれば、タイトル戦が決定した武尊(31)には、知られざる?ベルト秘話を明かした上でエールを送った。
芦澤戦を翌日に控え、計量を61キロジャストでクリアした皇治は「今までで一番、体調がいいですよ。KOします」と豪語。同じく61キロでクリアした芦澤を「ちっちゃいなって思いましたね。もうちょっと頑張るかと思ったら疲れていた」と余裕の表情を浮かべた。
万全の調整で勝利を確信する皇治は、口も滑らか。過去に判定負けを喫している武尊と那須川がそれぞれ新たな船出を迎えるとあって「俺をボコった2人、応援してますよ。立ち技界のためにも2人には頑張ってもらわんと」となぜか上から目線でエールを送る。
まずは8日にプロボクシングデビューする那須川に「ボクシング界に行ったとはいえ、活躍すれば(ファンが)キック界に流れてくるでしょうし。負けたらあかん」と必勝指令。さらに「俺の〝間接株上がり〟のためにも絶対に、世界王者になってほしい。そしたら将来、自分の孫に『おじいちゃんがやった相手はボクシングでも世界王者になったんやで』と、一生言えるから」と自分勝手すぎる思惑を口にした。
続けて6月24日にフランスで復帰戦を行うことを発表したばかりの武尊には「応援していますよ。彼が頑張ってくれないと格闘技界がどうにもこうにもならないのは事実なので」と期待する。だが、英国の強豪ベイリー・サグデンとの一戦がK―1ルールのISKA61キロ級王座決定戦であることに「アイツ、俺のこと好きなんちゃうかな。わざわざそこ、いきます?」と苦笑いした。
同王座はかつて自身も巻いたものだからだ。皇治は「あのベルト、確か俺が27代目なんですよ。2年くらい前に返上したんですけど」と経緯を話し始めた。2017年2月に獲得後、ISKAから防衛戦の開催をたびたび求められたが、「興味なかったので、せんかったんです。それでもしばらくは『持っといてくれ』とISKAの人に言われていて…」。だが、20年にRIZIN参戦を実現したころ、ISKAの堪忍袋の緒もとうとう切れて「また『タイトルマッチをやってくれ』と言われて、断ったら知らぬ間に返上扱いになってました」と告白した。
自業自得以外の表現方法がない返上劇だが、悪びれる様子もなく「だからタケポン(武尊)に取り返してきてほしい。〝皇治の敵討ち〟ですね」と満面の笑み。最後には「それを俺が奪うと。これがシナリオですよ。世界に羽ばたいて、また昔のような輝きを取り戻してくれたら、その時に俺がいただきます」と再戦プランまで上機嫌にぶち上げた。
不気味なまでの〝絶口調〟ぶり。もしかしたら本当に、過去最高の仕上がりなのかもしれない。












