大旋風を巻き起こしているMF三笘薫(25=ブライトン)が露呈した〝弱点〟とは――。新生森保ジャパンは、初陣となった国際親善試合ウルグアイ戦(24日、国立)で1―1と引き分けに終わった。大きな注目を浴びた三笘はスタメン起用されたが、無得点で好機も生み出せず不発。元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)は、南米勢の攻略をキーポイントに挙げた。

 大フィーバーを巻き起こしたカタールW杯後初の代表戦で、会場の国立競技場には6万1855人の大観衆が詰めかけた。その期待を一身に集めたのは、イングランドでゴールを量産し注目度が急上昇している三笘だ。

 W杯では直前の体調不良の影響もあって全4試合で途中出場だったが、この日は満を持してスタメン出場。すると、前半3分にハーフライン付近から約30メートルのドリブル突破を見せるなどいきなりファンを沸かせた。

 その後も自陣からドリブルで持ち込む場面などはあったが、マッチアップしたDジョバンニ・ゴンサレス(マジョルカ)に止められるなど思うようにチャンスをつくれない。結局後半44分までプレーしてノーゴールに終わった。

 試合後の三笘は「失点のシーンは僕がファウルを恐れて軽くいったところでやられている。そこは反省点」とガックリ。「あれだけ(観客が)期待をしてくれてすごく光栄なことだけど、その器ではなかったということ。結果を出せる選手にならないといけない。ブライトンでやっていることを出せないと、代表ではできないと言われる。そう言われないようにしたい」と悔しさをあらわに猛省した。

 絶好調にもかかわらず、なぜ不発に終わったのか。武田氏は「三笘は昨年6月のブラジル戦でもDFエデル・ミリトン(レアル・マドリード)に封じ込まれていた。南米には、個人技やずる賢さがあり1対1に強い選手がたくさんいる。それは自分も南米でプレーした経験から、すごく感じる。北中米カリブ海地域ではあるが、カタールW杯でもコスタリカにチームとして負けている」と指摘した。

 三笘はクラブで活躍するイングランド・プレミアリーグでも、欧州強豪国の代表クラスはぶっちぎっているが、南米の一流クラスはあまり対戦を重ねていない。強烈な個の力を持つ南米勢の攻略こそ、三笘がさらにステップアップする上で重要なカギになるわけだ。

 それでも武田氏は悲観していない。「代表でいえば欧州勢とはネーションズリーグの関係で対戦できないため、南米勢との対戦がこれからもある。そこで潰されて倒されて肌で感じ、成長してほしい」

 南米勢への苦手意識を克服するチャンスはまだまだあるというわけだ。その先には「欧州チャンピオンズリーグ(CL)で4強に入るような強豪でレギュラーになれる。そうした高いレベルを期待している」とゲキを飛ばした。

 三笘も対南米は意識しており、試合後には「やっぱりうまさがある。球際も厳しい。今日はそういうところで負けてしまった」と語った。〝弱点〟を克服して代表の絶対的エースの座へ就くことができるか。