逆転Vへ前進だ。大相撲春場所12日目(23日、大阪府立体育会館)、小結大栄翔(29=追手風)が幕内北勝富士(30=八角)を力強く突き出して10勝目(2敗)。取組後は「しっかりと持っていけたので、いい相撲だと思います」と胸を張った。
この日、優勝争いで先頭を走っていた幕内翠富士(26=伊勢ヶ浜)が2敗目を喫したため、大栄翔がトップに肩を並べた。その後を3敗の関脇霧馬山(26=陸奥)、小結若元春(29=荒汐)、小結琴ノ若(25=佐渡ヶ嶽)の役力士が追いかける展開となった。
幕内後半の審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「いい相撲。気合が入っていた。北勝富士を問題にしなかった。迷いがないのが、押し相撲の強み」と分析。優勝争いについては「横一線だけど、少し抜けているのが大栄翔。(優勝の)経験がありますから」と指摘した。
小結で10勝に到達したことで、大関挑戦の起点も築いた。先場所は西前頭筆頭で10勝と安定した成績を残している。大栄翔は「まず2場所連続で2桁勝てたのはうれしい。地力がついてきたのかなと。自分でも自身になる結果」と手応えを口にする。残り3日間へ向けては「全力で集中して、一番ずつやっていきたい」と気持ちを引き締めた。











