高市早苗経済安全保障相(62)は15日に開かれた参院予算委員会で、放送法の解釈に関する総務省の行政文書をめぐる問題で、野党側に「信用しないなら質問しないで」と反発した。

 この日、同委員会で質問に立ったのは元TBSキャスターで立憲民主党の杉尾秀哉参院議員だ。

 焦点は総務省の行政文書のうち高市氏が「捏造」と主張した4枚のうちの「2015年2月13日」と記載されている行政文書。それには放送法の政治的公平性について、当時の総務相だった高市氏に大臣レク(レクチャー=内容を説明して政治家と意見交換)を行った際のやりとりとされるものや、同席者が記録されている。

 同委員会で高市氏は「同席していた(総務)大臣側の2人(参事官と秘書官)は、絶対にレクはないと言ってくれています」と平川薫参事官や松井孝治秘書官に対し、自ら当時のことを確認したと答弁した。

 これに杉尾氏は「大臣の言っていることは、まったく根拠がないです。まったく信用ができません」と返した。すると高市氏は「私が信用できない、答弁が信用できないんだったら、もう質問しないでください」と怒った表情で答えた。

 高市氏は今回の問題で総務省からレクを受けたこと自体を否定し続けてきた。ところが、13日の参院予算委員会では「何月何日の何時にどのレクがあったのか、確認の取りようがない」。翌14日の衆院本会議では一転、NHK予算などのレクについて「受けた可能性はあり得る」と認めた。

 杉尾氏は高市氏について「これまでと(答弁が)変わっている。レクは受けたことはないと存在を否定していたが、今回は『放送法のレクを受けたことがない』と捏造という言葉も使わなくなりました。どうして表現が変わったのか」と追及した。

 同委員会が終了した理事会では、与野党とも総務省に対し、行政文書の正確性に関する新たな調査結果を国会に提出するよう求めている。