「酵素を取るならまず発酵食品」とはよく知られている。それ以外に酵素を摂取できるサプリメントもある。どのように取れば効果的かを専門家に聞いた。 

【抗酸化効果も】

「日本人はみそ、漬物、納豆など、なじみ深い発酵食品がたくさんあります。身近にあるこれらの発酵食品を積極的に取るとよいでしょう」とアドバイスするのは東洋医学と栄養学を専門にする医学博士の大内晃一・東京医療学院大学講師である。例えば納豆を入れたみそ汁=納豆汁は発酵食品の強力タッグでバランスも最高の食品だという。もちろんヨーグルトやチーズなどでも良い。

納豆汁はオススメ(写真はイメージ)
納豆汁はオススメ(写真はイメージ)

 発酵が十分に進んだ食品は豊富に酵素を摂取することができるが、発酵食品は発酵することで栄養価値が高まり、消化吸収も良い。さらに抗酸化物質であるポリフェノールや、抗ストレス作用のあるGABA(ギャバ)なども含まれているので免疫力を高め、疾病予防に役立つ効果もある。だからこそ世界中で発酵食品が健康食として愛用されているわけだ。

 一方、酵素を取れるというサプリメントも各社から発売されている。万田酵素ジンジャー(万田発酵)、旬の実酵素(さくらの森)、野菜と酵素(小林製薬)、野草酵素(シードコムス)などが比較的よく知られているが、むろん発酵食品に比べると一般的にサプリはかなり高額だ。

【サプリの選び方】

 大内博士は「発酵食品を食事でなかなか取れない人もいます。サプリは、そういう人が酵素の摂取を補うためのものと考えるとよいでしょう。味などの工夫で飲みやすく、継続して摂取しやすくしています」と話す。

 酵素サプリは、たいてい液体だがドロッとしたものやサラリとしたものなど製品により様々で、錠剤もある。多種類の果物や野菜、野草などを発酵させてつくられている。米や麦を発酵させた麹が配合されたサプリや、100種類以上の酵素が配合されたサプリ、乳酸菌、ビタミン、ミネラル、炭などの成分が添加された酵素サプリも…。

 指定医薬部外品のエビオス錠(アサヒグループ食品)もビール酵母を含んでおり、酵素サプリの仲間と言えるかもしれない。漢方でも、植物を発酵させた酵素飲料などが使われる。

 ただし、酵素には様々な種類、それぞれに役割がある。例えばタンパク質を分解する酵素はデンプンを分解できない。また、腸内環境は人によって異なるのもお忘れなく。つまり、知り合いが「これは効果があった」と言うサプリでも、自身に同じ効果があるとは限らないのだ。

 自分に合ったものを取るためには、薬剤師などの専門家に聞くか、自分自身で試して効果があるものを選ぶ必要がある。サプリのCMなどは芸能人が推奨することも多いが、自分に効果があるという保証にはならない。宣伝文句に惑わされないようにしたいものだ。