15日に除名処分となることが決まった政治家女子48党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)が永田町で〝過去の人〟となりつつある。当選してから一度も国会に登院しておらず、帰国して陳謝する意志を示していたがドタキャン。これには「意外と気が小さい」(ある国会議員)とのツッコミが入った。同党の前党首で現事務局長の立花孝志氏との仲間割れ説も浮上するなか、ウワサされる再出馬はあるのか。

「採決に入ります。国会法第122条第4号により除名すべきものとのご意見に賛成の方の挙手を願います」

 鈴木宗男懲罰委員長の声に出席議員らが一斉に手を挙げた。「全会一致と認めます。よってガーシー君を除名すべきものと決定いたしました」と宗男氏は宣告。15日の参院本会議で出席議員の3分の2以上の賛成で除名となる。国会議員の除名は72年ぶり。

 委員会採決に先立ち、政治家女子48党の浜田聡政調会長がガーシーの言い分を代弁した。「立花元党首より、帰国せずに登院せずに議員をやれると言われ、選挙に出ました。確かに今となっては国会に出るのが義務だと言われると、立花元党首がおれに言った誘い文句は何だったんだという疑問の念にかられます」と立花氏への疑念を表明。同時に「私も票を入れてくれた有権者に謝罪しますが、あなた方も私に票を入れた有権者に謝罪してください。それが筋だと思います」と除名処分を下した懲罰委員会メンバーに要求した。

 また、「当選してからごちゃごちゃ言うのは後出しじゃんけんですよ」と不満を述べ、野党に対しては「あなたたちは永遠に自民党に勝てない」と自民党と同じ行動をした野党に捨てぜりふを残した。

 昨年の参院選で当選してから約8か月の間、永田町でガーシーは話題になり続けていた。特に今年に入ってからはいつ帰国するのかに注目が集まり、報道も過熱。ガーシー自身も帰国に前向きな発言をしていた。

 それだけに帰国せず除名となることに国会議員らは驚いている。あるベテラン議員は「まさか国会議員の立場を捨ててしまうなんて思わなかった。国会議員だからこそニュースになるんじゃないの。とりあえず帰国して謝って時間稼ぎするのかなと予想してたんだけどね。意外と気が小さいのだろうか」と帰国せずの決断に首をかしげていた。

 ガーシーに対しては告訴状が提出されており、警視庁が任意の事情聴取を要請していた。ガーシーはテレビなどの取材に警察への不信感を明かしており、逮捕の不安がつきまとっていたのは事実。それだけに国会議員であれば国会会期中は不逮捕特権があるわけで、「それを捨てるなんてとんでもない」とベテラン議員は意外に思っているわけだ。

「一回でも国会に出席していれば印象は変わったと思う。また選挙に出るとかいう話もあるみたいだけど、もう国民が選ばないのではないか」(同)。永田町でガーシーは急速に過去の人となりつつある。

 一方でガーシーと政治家女子48党との関係が悪化しているとの観測も出ている。懲罰委員会での弁明でも立花氏への不満を明かしていたが、それ以前にも立花氏の党首辞任や政党名変更について、ガーシーは「コントでしょ」と発言。〝仲間割れか〟と一部で報じられた。

 同党の浜田氏は「そこまで深刻な状況ではないと聞いています」と否定。「立花氏もガーシー氏と密に連絡を取り合っているといいます。党首変更であったり、めまぐるしく(状況が)動いたりということをガーシー氏は聞かされておらず、戸惑いがあったと私は見ています」と話した。

 将来的な再出馬も取り沙汰されるが本気なのか。「ガーシー氏は否定はしていなかったと思います。出るとも明言していません。選挙の日程が決まってからじゃないと分からないでしょう」と浜田氏。果たしてガーシーの次の一手は――。