【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#507】日々、世界中で未確認生物や超常現象、心霊現象に関する報告がなされている。SNSを開けば洋の東西を問わず、時に不気味で、時にぞっとする体験談や、興味深い画像や動画が投稿されているのを見ることができる。

 先日、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領が自身の公式ツイッターアカウントに、非常に興味深い写真を投稿して話題になった。オブラドール大統領はツイッターに次のように書いている。

「1枚目は3日前にエンジニアが撮ったアルクスと思われる写真、もう一つはディエゴ・プリエトが撮ったエク・バラム遺跡の素晴らしい彫刻の写真です。すべてが神秘的です」

 投稿された1枚は確かにマヤ文明の遺跡の壁に刻まれた、見事なレリーフを写したもの。しかし、もう1枚は暗い中、白く浮かび上がる細い木の上に奇妙な人影のようなものが隠れるようにしてこちらを見下ろしている、という不気味なものだった。その姿はまるで白いフードをかぶっているようでもあり、木の枝が波打つ髪の毛のようにも見える。顔は赤褐色で仮面をつけているようにのっぺりとしており、目はらんらんと光っている。そんな生物が木の上から撮影者の方を見下ろしているのだ。

 この写真を撮影した人物は新しく敷かれた鉄道路線で働くエンジニアだそうで、マヤの民話に登場するいたずら好きの森の精霊「アルクス」を目撃したため写真に収めたのだという。

 アルクスは、西洋の妖精に似た存在で、小柄な体を持ち、遊ぶのが好きな人型生物。身長は約30~45センチ程度で、農家の畑を守り、手伝ってくれる存在だという。しかし、農家が彼らに敬意を払わずにいると、自分たちの仕事が報われないと感じて、農家に仕返しでいたずらをするのだとか。

 アルクスは西暦250年頃から17世紀にスペイン人が侵入するまで中央アメリカを支配していたマヤ文明の数々の民話に登場する。マヤ文明は消滅しているが、その民族と伝説は今でも中米各地で息づいている。今回の写真にとらえられたものは、まさしく伝説に登場するアルクスだったのだろうか。

 オブラドール大統領のツイートに対するコメントでは、この不気味な画像に捉えられた生物?の正体について、「宇宙人」から「頭に袋をかぶったアライグマ」まで、さまざまな説が書き込まれている。果たして、皆さんならこの写真に写ってしまったものは何だと思うだろうか?

 ちなみにオブラドール氏は先住民の伝統文化や信仰に深い関心を持つ人物であり、謎の写真が撮影されたユカタン地方に建設中の新しい鉄道の熱心なスポンサーでもある。彼がこの写真を公開したのは、面白い写真だったことに加えて新しい鉄道の宣伝も兼ねているのかもしれない。

https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/mexicos-president-shares-proof-mythical-29316240