ピン芸人日本一決定戦「R―1グランプリ2023」の決勝戦が今週末の3月4日午後7時から、関西テレビ、フジテレビ系全国ネットで生放送される。そうした中「中止になってほしい!」と熱望しているのが、昨年の大会で優勝したお見送り芸人しんいち(37)だ。しんいちはこの1年間、優勝トロフィーを持ち歩いていたが、新チャンピオンが誕生した後は「もう持ち歩くことはない」という。そこには意外な理由があった――。
昨年のR―1で優勝した後、常にトロフィーを持ち歩き、どの現場にも持ち込むことで話題になった。だが、3月4日のR―1決勝の後、もう持ち歩かないことになったという。ただこれは、しんいち自身の意思ではない。「R―1サイドから契約書を書かされました(笑い)」。
なんでも「『新しいチャンピオンが誕生した瞬間から、トロフィーは持ったらダメ』という承諾書みたいなのにサインして母印も押した」そうで「書いたんじゃない。書かされた! 渋々です! 僕は持ち歩きたかったのに…」。
しんいちがトロフィーを持ち歩いたことで「R―1を広めていただいてありがとうございます」と言っていたスタッフも「『もう持ち歩いたらダメです』って。こんなに変わるんかと思いました(笑い)」。
1年間持ち歩いたことで、トロフィーには明らかに変化が見られた。
「まずこんなに黒ずんでなかった。あと明石家さんま師匠が、上の『R』の部分を持って振り回したら、その数時間後にポコンと取れた。それから後ろのネジが取れて、いまテープで張ってるし」
他の芸人は「いつまで持ってんの」などとイジってくるが「地方の営業とか行ってトロフィー見せたら、すごい沸くんですよ」。地方営業に持っていくのもひと苦労だ。
「飛行機の座席には持ち込めないから、荷物を預ける。漫才師さんとかは荷物なんかないから、僕のトロフィーが出てくるまで、みんなを待たせることになるんです」
手荷物受取所で、いつも一緒になる芸人が「どぶろっく」の森慎太郎だ。
「森さんはギターを預けてるんで、2人でいつも待ってる。森さんには『仲間できたよ。いつも1人でみんなを待たせてて。ひどい時はオレ置いてバスが行っちゃった時もあったから、しんいちくんが来てくれて助かった。優勝してくれてありがとう』って言われます」
最近では、昨年のキングオブコントで3位になった「や団」も仲間に加わった。「彼らは、人を埋めるコントで使うスコップを預けてるんで」
だが、新王者が誕生したらトロフィーを持ち歩くことはできない。「1年間、R―1を盛り上げたつもりでしたが、いざ決勝が始まるな、と思ったら、中止になってくれへんかなと思います。今は『新しいチャンピオンなんか出るな』『もう、やめましょう』と思ってます。もしくは全員スベって『今年は該当者なし』となって、しんいちを最後のチャンピオンとするとか」
ちなみに新チャンピオンに対しては、前チャンピオンとして「トロフィーを持ち歩くように!」と指令を出すつもりだとか。「僕が1年間、持ち歩いたんやから、新しい優勝者にも続けさせますよ。でも、もし拒否されたら、今年の優勝トロフィー、代わりに僕が持ち歩いてもいいですかね?」。












