【病院通いになる前に健康寿命をのばす!プレメディカルケア】

 スポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに、解説します。

【お悩み】ギックリ腰になってしまいました。とりあえず温湿布を貼っておけばいいでしょうか?(30代男性)

【アドバイス】冷湿布で患部の熱を取ってから温湿布に切り替えてください。

【解説】例年、冬になると、ギックリ腰の相談に来られる方が増えます。

 ギックリ腰とは、腰がいきなりギクッとくる急性の腰の捻挫です。無理な姿勢で重いものを持ったり、時にはくしゃみをしただけで痛めてしまうことすらあり、その場で動けなくなるほどの痛みを伴う場合もあります。

 でも相談に来られた男性のように、対処法に関しては勘違いしている人は多くいます。

 ギックリ腰は足の捻挫などと同様に患部が腫れて熱を持つので、まずは冷湿布で冷やします。1週間ほど患部を冷やし、熱が収まってから温湿布に切り替え、血流を促します。

 長時間の運転やデスクワークなど、同じ姿勢を続けていることが要因であることが多い慢性的な腰痛は、ギックリ腰の強烈な痛みとは異なり、腰に違和感があるようなジワッとくる痛みです。その場合は、温湿布で患部を温めて血流を促す必要があります。

 冷やすのか温めるのか。患部の要因と痛みの状態によって湿布を使い分けなければ、かえって逆効果になってしまうのです。

 腰回りの筋肉を鍛え直す必要もあります。ギックリ腰は完治しないと何度も同じ場所を痛めたり、痛めた箇所をかばったことで、別の場所を痛めてしまうこともあるからです。

 ただすぐに腹筋などを行うのではなく、痛みが軽くなってきたら、あおむけになった状態で背中の下に手を入れて手を押しつぶすようなイメージでおなかに力を入れる。このストレッチを朝晩1セット10回行うだけでも腰回りの筋肉は十分鍛えられます。

 もしも痛みがまったく解消されない場合は、椎間板ヘルニアなどの疑いもあるので、必ず整形外科で診断してもらってください。