イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(25)は、人気面でも森保ジャパンの救世主になれるか。カタールW杯の活躍を引っさげ、世界最高峰リーグで披露する〝止められないドリブル〟は、世界規模で話題になるほど。ビッグクラブも熱視線を送る存在は、日本代表でも大きな戦力となるばかりか、ピッチ外での貢献にも期待が寄せられている。 

 日本代表はカタールW杯1次リーグで、ともにW杯優勝経験国であるドイツ、スペインを撃破して2大会連続でベスト16入り。決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦で敗れ、目標としていたベスト8入りはならなかったが、先月28日に森保一監督(54)の続投が発表された。

 カタールW杯期間中、森保ジャパンは指揮官の采配ズバリ的中で金星を挙げる展開で日本中を熱狂させた。しかし開幕前は看板選手の不在をはじめ、指揮官によるワンパターンの交代策や伴わない成績で視聴率が低迷するなど、人気低下が深刻な状況だった。それだけに、W杯フィーバーが去り、第2次森保政権が、初陣を迎える3月以降再び〝通常営業〟に戻ってしまう可能性は否定できない。

 そんな中で頼もしい存在となりそうなのが、W杯1次リーグのスペイン戦で決勝ゴールを呼び込んだ〝1ミリクロス〟で話題となった三笘だ。Jクラブ関係者は「彼が出ると、何かをやってくれると期待できるし、見てみたいと思う人は多いんじゃないか。代表にいい選手はたくさんいるけど、プレーで人気を引っ張る存在になっていくと思う」と指摘した。

 W杯後、ブライトンでも快進撃が止まらない。14日の強豪リバプール戦では持ち味のドリブルなどで存在感を発揮。3―0の勝利に貢献し、英紙「デーリー・エクスプレス」は「三笘はボールを持つたびに、決定的な何かを起こすように見えた。より危険で止めるのが難しい選手だ」と絶賛するほどだ。21日のレスター戦でもドリブルから先制点をマークし、世界が〝ミトマ〟にくぎ付けとなっている。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」のロリー・スミス記者も、英「BBCラジオ」の番組で日本が誇るドリブラーをこう絶賛した。「サッカーは、最近10年でよりシステム化され、三笘のようなスリリングで大胆なプレーや1対1の対決をするようなウイングは、いなくなった。彼は、見ていて本当に面白いんだ。W杯でも素晴らしいプレーをしたし、それだけで入場料を払う価値のある選手だよ」

 かつて日本代表の中心に君臨したMF本田圭佑(36)のようにビッグマウスでも注目されるタイプではないが、三笘は着実に客を呼べる選手へと進化中。新生森保ジャパンは、このまま〝不人気〟のレッテルを封印したいところだ。