目指すは〝無傷の勝利〟だ。レスリングの全日本選手権3日目(24日、東京・駒沢体育館)、女子50キロ級決勝は東京五輪金メダルの須崎優衣(23=キッツ)が、吉元玲美那(21=至学館大)を6―0で下し、3年ぶり3度目の優勝した。

 全4試合で圧倒的な強さを見せつけ「練習してきたことを出し切ることができましたし、練習してきたことが間違いじゃないと実感できた」とうなずいた。今年は五輪女王として迎え、9月の世界選手権、10月のU―23世界選手権をそれぞれ制覇。カデット(17歳以下)、ジュニア(20歳以下)、U―23、世界選手権、五輪の世界主要5大会で頂点に立ち、男女通じて初の「グランドスラム」を達成した。

 そんな須崎の〝こだわり〟は相手にポイントを与えないこと。6月の明治杯全日本選抜選手権では頂点に立ったが、決勝で2点を失い、猛省したという。「相手の動きを見てしまって失点してしまったシーンや、最後まで攻め続けられなかった。今回は絶対に自分が攻め抜いて勝ち切ろうと思っていた」。実際に今大会は全試合無失点で完勝。「失点しないということは相手との差だと思うので、そこは大事にしています」と〝完封〟に対する思いを明かした。

 プレッシャーを感じさせることなく勝ちまくった須崎は「成長を感じられる1年だったので、成長の『成』の字で」と、今年を漢字一文字で振り返る。さらに連覇がかかる2024年パリ五輪に向けて「一発で(代表入りを)決めたい強い気持ちがあるので、来年(6月)の明治杯全日本選抜選手権、世界選手権を優勝して代表を決めたい」と力強く語った。