偽のバッジで国会議員になり済まし、東京都内の中央省庁の庁舎に侵入したとして、建造物侵入などの罪に問われた東京都品川区の無職藤本叶人被告は14日、東京地裁(渡辺一昭裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。
「偉い人の気分を味わいたかった」「警備員に敬礼してもらうなどし、承認欲求を満たした」などとする供述調書が読み上げられた。警視庁丸の内庁舎で捜査員の腕章2点を盗んだとする窃盗罪も認めた。
偽の国会議員バッジはインターネット上で入手しており、侵入時に「(関係者との)お約束ですか」と警備員に尋ねられて引き返したこともあったという。検察側は冒頭陳述で「中央省庁を見てみたいと思い、侵入を繰り返した」と指摘した。
起訴状などによると、今春以降、厚生労働省などが入る東京・霞が関の中央合同庁舎5号館や外務省に無断で立ち入り。警視庁丸の内庁舎では8階の国際犯罪対策課(旧組織犯罪対策1、2課)の更衣室から「組対二課」と記載された腕章2点を盗んだとしている。ほかにも同種の追起訴があり、今後審理される見通し。ある議員秘書はこの事件に「疑問なのはなぜ議員バッジだけで省庁に入れると知っていたのかですよ。一般の人はそんな仕組みとは分からないと思うんです。知り合いに関係者がいたのか、ネットで手口でも書かれているのか」と首をかしげていた。今後の裁判で明らかになるか。











