初心に帰る。ボクシングのWBA&WBC&IBF世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(29=大橋)が、WBO同級王者ポール・バトラー(英国)との4団体統一戦(13日、東京・有明アリーナ)を控えた10日、横浜市内のホテルで会見を行い、意気込みを語った。

 試合を目前にバトラーと並んで会見に臨んだ井上は「壇上に4本のベルトが並んでいるのを見るとますますやる気が増しますし、バンタム級での戦いもいよいよ最終章だなという気持ちです」と闘志をみなぎらせる。対戦相手に視線を送ると「初めて会ったんですけど、調子も良さそうで。全体的に優れたボクサーなので、自分の仕事をするだけです」と力を込めた。

 7日の公開練習まで髪を染めていた井上だが、この日は一転黒い髪で登場。その意図を「髪の色を黒くして試合したのは最後、21歳の時なので。髪の毛はその時の気持ちや気分、テンションが現れると思っている。4団体統一に向けて初心に帰ろうかなと思って黒にしました」と笑顔を見せつつ明かした。

 王者の自身はゆるぎない。「日本で4団体統一王者が誕生するところを目に焼き付けて欲しいので、試合を見て応援してくれたらと思うので応援よろしくお願いします」とリラックスした表情をみせる。

 そしてバトラーを「12Rフルに使って戦ってくる選手。もちろん倒す準備をして、さらに長引いたとしてもそれに対応できる練習をしてきた。KOだろうが判定決着だろうが見せることができる。今まで見せたことがないボクシングをすることもあると思います」と分析しつつ必勝を誓った。絶対王者はいかなる試合運びで相手を仕留めるか。