2014年ソチ&18年平昌五輪フィギュアスケート男子金メダルでプロに転向した羽生結弦(27)が単独アイスショー「プロローグ」(5日、青森・フラット八戸)を終え、自身の初挑戦を振り返った。

「試合という限られた場所じゃなくて、もっといろんな方法で自分のスケートを見ていただく機会があるかなと思っています」。7月のプロ転向会見で展望を語っていた羽生は、フィギュア界で異例とも言える単独アイスショーを開催。横浜、八戸で計5公演を演じ「プロとして初めてのアイスショーでもあったので、とにかくプロとして、一番気をつけなきゃいけないことはケガをするということだと思っていたので、大きなケガなく最後までこうやって完走できたことは本当に大きな経験になりました」とホッとした表情を浮かべた。

 いくら羽生と言えども重圧はあった。それでも、スポンサー、関係者などの助けを借りながら、全ての力を出しきった。「もう最初から最後まで本当に全力でした。自分の中でも最後だということももちろんありましたし、最後だからこそ、最後まで体力を残しながら全力を尽くしきることをやっていかなきゃいけないので、すごい大変でした」と苦笑いを浮かべつつも「これは競技者的な観点かもしれないですが、やっぱりちゃんとジャンプを決めて、全部お見せしてやれたのは、自分にとっても自信になりますし、いい演技届けられたなという達成感もあります」と充実の表情を見せた。

 計5公演ではいずれも会場が満員となった。当初はプロ転向に不安もあったが、自信が確信に変わったという。

「このスタイルでもみなさんに喜んでいただけるんだという自信にもなったので、また、いろんなことを考えて、またいろんな構成を練って、あの自分のプログラムがみなさんに届くように、また楽しんでいただけるように、プロとしての自分の理想、プロとしての形を、ショーをこれからも続けていけたらいいなと思いました」

 今後は来年2月26日に東京ドームで行われる新アイスショー「GIFT」に向けて準備を進めていく羽生。序章が幕を閉じ、次なる物語にバトンが渡った。