親ロ派で知られる日本維新の会の鈴木宗男参院議員(74)が26日、オフィシャルブログを更新。ロシアのプーチン大統領から25日付の大統領令で外務次官に任命された前駐日大使のミハイル・ガルージン氏を絶賛した。
ガルージン氏はソ連時代からの日本勤務が4回を数え、ロシア外務省屈指の日本通として知られる。
宗男氏は「ロシア外務省きっての日本専門家であり、私も30年以上の付き合いである」と明かし、「ウクライナのゼレンスキー大統領が、ミンスクⅠ・Ⅱ合意、ブタベスト覚書等を否定し、そのことによりロシアの特別軍事作戦が始まった。こうしたゼレンスキー大統領の言動に、歴史の事実を正確に日本のさまざまなメディアに発信し続けた大変な愛国者である。同時に日本に対する思いを持った素晴らしい外交官である」とほめたたえた。
その上で、「今の日露関係は冬の時代だが、一日も早く春にして夏へと持って行きたいものである。その為にも日本の指導者の先を見据えた言動が必要となる。非友好国的な発言はやめ、一にも二にも停戦だと日本が音頭を取るべきである。岸田総理が強いリーダーシップを取ることを願う次第だ」と求めた。
ロシアはウクライナ侵攻を理由に対ロ制裁に加わった日本を「非友好国」に指定。3月には北方領土問題を含む平和条約締結交渉の中断を発表した。プーチン氏の主張通り、ガルージン氏も侵攻を正当化する発言を繰り返し、北方領土についても強硬な姿勢を取り続けている。