立憲民主党は8日、国会内で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に1億円以上寄付した女性信者の長女からヒアリングを行った。
中野容子さん(仮名・60代 旧統一教会の信者ではない)は、2015年に突然、当時86歳の母親が旧統一教会から被害を受けていることを知ったという。
その時、母親には年金以外に預金がなく、認知症を発症していたと思われたことから、被害対策の訴訟を旧統一教会に対して行ってきた。
「(裁判は)すでに7年以上が経過しましたが、まだ救済を得られていないという状態です」(容子さん)
母親は旧統一教会からどんな被害を受けたのか。容子さんによると、母親は長野県内で果樹園を営み、2004年ごろ教団施設に通うようになった。
2005年8月、夫が心筋梗塞で再入院。母親は翌月に貢献度の高い信者に贈呈される旧統一教会の「聖本」のために2300万円を献金した。翌年の2006年、水晶の置物150万円を購入。同年11月に人参液など302万4000円などの高額献金を繰り返したという。
夫が死亡した2009年までに旧統一教会に献金した総額は1億円を超え、果樹園の土地を売却して代金の一部をつぎこんだこともあった。
容子さんは2017年3月、東京地裁に旧統一教会やほかの信者に合計約1億8500万円の損害賠償を求めて提訴したが、一審、二審ともに訴えは退けられた。
大きな壁となったのは母親が旧統一教会に対し「献金は私が自由意志によって行ったものであり、貴団体職員ないし会員等による違法・不当な働きかけによって行われたものではありません」との〝念書〟を書いたことだった。
容子さんは「悪質な高額献金を規制する被害者救済の法整備が1日も早くなされ、両親のような被害者がなくなること、統一教会が解散されることを心から望みます」と語った。
全国霊感商法被害対策弁護士連絡会の木村壮弁護士は「(容子さんの母親が)恐怖の支配下にあったと考えられる場合、救済できるような社会更生が必要です。もう一点は恐怖もありますが、高齢者になって来ると判断能力が落ちています。この状況につけ込まれて(高額献金を)出させられる。これをなんとかしないといけない」と出席した国会議員に訴えた。
容子さんの母親が旧統一教会に記した念書については「同様の念書を書かされている人はほかにもいます。教団は問題がなければ堂々としていればいい。なぜ書くかは、教団に問題があるからです」(木村弁護士)
与野党で協議中の被害者救済法案は、被害救済の中身になるのか注目されている。











