【取材の裏側 現場ノート】大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の新番付が31日に発表される。今年は5場所のうち4場所で関脇以下が優勝し、直近では2場所連続で平幕が制覇。一年納めの場所も、今から波乱の予感が漂っている。
しかも、横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)は18日に両ヒザの手術を受けて休場となる見通し。大関陣は貴景勝(常盤山)に取りこぼしが目立ち、正代(時津風)は5度目のカド番、御嶽海(出羽海)は関脇転落と、いずれもV候補の本命には力不足の印象が否めない。こうした中、一部で〝隠れ大関取り〟と目されているのが関脇若隆景(荒汐)だ。
新関脇で臨んだ春場所は初優勝。2場所前の名古屋場所は8勝と物足りない数字ながら、先場所は11勝で技能賞を獲得した。元三役の親方の見立ては「最後は星数次第になるが、1年で2度優勝なら大関の声がかかってもおかしくない」。最近では正代が8勝→11勝→13勝(優勝)で大関昇進を果たした例もある。九州場所の成績いかんでは、新大関誕生の機運が一気に高まる可能性を秘めている。
いずれにせよ、今の土俵が大きな過渡期を迎えていることは確かだ。横綱不在の間に世代交代が進むのか、大関陣が最後に意地を見せるのか。新たな一年を占う視点からも、15日間に注目していきたい。
(大相撲担当・小原太郎)










