9月いっぱいで日本テレビを退社した「進め!電波少年」の〝T部長〟こと土屋敏男氏(66)のインタビュー完結編となる3回目は、テレビ業界の窮状について語る。
昨今、テレビ離れが叫ばれているが、同氏はこう話す。
「テレビがちょうど今、大ピンチじゃないですか。社内の最終講義をやらせてもらって、言ったのは『その大ピンチをプレーヤーでやれるアナタたちが本当にうらやましい。こんな面白い時ないよ』と。そういう時だと思う」
映画からテレビ、テレビからインターネットと主役は変わりつつある。
「『映画スターは出さないぞ』と言われてる時代からテレビの時代に変わる。で、インターネットが出てきた。『素人が作った映像なんて誰が見るんだ』って言ってる間にユーチューブ、ネットフリックスが出てきて完全にひっくり返った。スクリーン、テレビ、手のひら(スマホ)」
土屋氏によると、時代の変化は必然だという。だからこそ、テレビに求められるのは〝再定義〟だと強調する。
「テレビの再定義をやらないと生きていけないと思う。逆に言うとネットフリックス、アマゾン(プライムビデオ)とかのように世界に出ていけばいいだけの話だし、そのコンテンツ力が(日本のテレビには)あると思ってる。韓国はすでに先行している。そこに挑戦するだけと思ってるんだけど、まだ切り替わりきれていないのが歯がゆい」
変革を起こすのは人材と世代交代。テレビ業界には、優秀なADほどプロデューサーになるとつまらない番組を作るという説があるが…。
「優秀なADは優秀なプロデューサーにはなる。心配りできるヤツは頭がおかしくないヤツだから。そういう人材も番組を作る上ではすごく必要。でも、見たこともないモノを作るんだったら、ネジが2、3本飛んでるヤツの方がいい(笑い)。そういうヤツが次の時代の何かを生み出すと思う」と変革者の出現に期待を寄せる。
テレビの未来を後進に託し、土屋氏は次の道を歩む。企画・演出会社「Gontents合同会社」を立ち上げ、日本テレビに加え、愛知県豊田市のケーブルテレビ局「ひまわりネットワーク」とアドバイザリー契約を結んだ。
「インターネットによって世界がつながっている今、自分の住む街がすごく大事ということに気付いた。自分の街って何かというと知り合いの数なんですよね。なので、住んでる街を愛する方法を見つける手助けをやろうと思っています。自分の街を好きになることだから毎日が楽しくなる。これはワクワクしています」
過激な企画で周囲をハラハラさせた土屋氏が、どんなコンテンツでワクワクさせてくれるのか注目だ。












