ついにリンクへ帰ってきた――。フィギュアスケートの中部選手権2日目(24日、愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー)、女子ショートプログラム(SP)が行われ、2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(20=トヨタ自動車)は56・69点で6位だった。

 まだ万全な状態ではない。それは本人も理解済み。昨季は右足首などの故障でGPシリーズ、全日本選手権等、全ての大会を欠場した。今季は全日本選手権のシード権がなく、シニア転向後初めてブロック大会に参戦。昨年4月の世界国別対抗戦以来、525日ぶりとなる実戦では、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を着氷すると、3回転サルコー―2回転トーループの連続ジャンプ、3回転トーループも成功させた。

 3回転ジャンプの練習を始めたのは今週から。23日には足に痛みを感じたという。葛藤と戦う日々を過ごしながらも「とりあえず大きなミスなく終えられたので、次につながる演技だったなと思う」と安堵の表情。その上で「今日の演技でいろいろ学んだこともあった。気合が入りすぎてクラクラだったので、そこも解決できたら」とさらなる高みを見据えた。

 目指すは世界の頂。ただ、焦りは禁物だ。25日のフリーを前に「無事安全に、悪化せずに終われたら」と紀平。ついにスタートラインに足を踏み入れた。