多くの人気アイドルを生み出してきたAKB48が今年17周年を迎える。活動の原点ともいえる場所、東京・秋葉原のAKB48劇場に1100回以上立ち続けてきたのが、「劇場の女神」と呼ばれる人気メンバー・村山彩希(むらやま・ゆいり=25)だ。初写真集「普通が好き」でも、公演撮影を“絶対条件”にしたという。「劇場がなかったら辞めてます」と断言する、村山の熱い思いに迫った――。
――写真集を出すことは念願だった?
村山 正直、全然想像してなかったですね。カメラが苦手で…。歌って踊ってる姿を撮られることはいいんですけど。でも、このお仕事をやる以上はカメラを好きになるように向き合ってみようかなって。撮影ではなりたい自分をどう表現すれば、どう映るのかを実験みたいな気分で臨んだら楽しくなりました。個人的には黒い水着を着て、黒いジャケットを羽織ってる、イケイケなお姉さんのみたいな写真が好き。私の理想の女性像が詰まってます。
――こだわりは
村山 譲れない“絶対条件”にしたのは、劇場公演の撮影です。一番自分が自分らしくいられて、公演時間2時間を通していろんな私が見せられる。カメラマンさん、スタッフさんに「来てほしい」とお願いして。写真集で作り込んでる姿だけじゃなくて、自分が一番納得できる姿を見てほしかったんです。
――劇場公演出演回数は1200回近い。「劇場(シアター)の女神」と称されるほどですが、なぜ劇場にそこまでこだわりがある?
村山 自分の感情が動いた場所が劇場。あとはスタッフさんがとても好きで、信頼してるから。今は恩返ししたいなという思いで劇場にいます。
――何かきっかけが
村山 研究生時代、辞めたいと思った時、劇場のスタッフさんに止めてもらったことが大きいですね。私たち研究生の成長を一人ひとり見届けてくれた方で。
――公演に出ることで恩返しをしようと
村山 劇場はAKB48の原点っていうじゃないですか? でも、やっぱりどこか最優先にしてもらえない。AKB48の原点であるなら、一番盛り上がってなきゃいけないし、話題にならなきゃいけない場所なので、私は公演全部のポジションを覚えたり、全チームの公演に出てみたり。来てくださった方を幻滅させないように、責任感を持って劇場に立とうと。
――そんな姿が評判を呼んでソロコンサートを開催したり、今はシングルの選抜メンバーの常連にもなっている
村山 でも、正直、私は選抜に入らなくてもいいんです。AKB48が歌番組に出る時も、私は劇場にいれればいい。
――そこまで言い切れる劇場愛があるとは…
村山 総選挙出馬が立候補制になってからは、私は出ませんでした。研究生で入って間もない時期で「なんでチャンスをつぶすんだ」と、めちゃくちゃ叩かれて。若気の至りもあって、「劇場で絶対にチャンスをつかんでやる!」「私が証明します」と強気に言ってしまった(苦笑い)。でも、そのおかげで、自分の発言に責任を持たなきゃってのも生まれて。最初はそんな感じでしたね。
――いまの劇場への考え方は
村山 昔は劇場のステージに立てていればいいという思考だったんですけど、最近はやっぱり自分だけじゃなく、みんながいて仲が深まってこその劇場だなと考えが変わりました。最近加入した17期生の子にも「自己満足のために頑張るんじゃなくて、AKB48を背負ってるんだよ」という話はしました。全力を出し切る姿勢や、歴史あるグループの良さだったりは伝えていきたい。
――熱いですね
村山 私は劇場がなかったら辞めてると思います。写真集を出した理由の8割くらいは、劇場のお助けになれば…気持ちなんです。もう本当にささげているんだなと自分でも思いますね。
☆むらやま・ゆいり 1997年6月15日生まれ、神奈川県出身。2011年にAKB48の13期生としてデビュー。チーム4所属。ニックネームは「ゆいりー」。












