英国のエリザベス女王の国葬が19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われ、天皇、皇后両陛下をはじめ、世界各国の王族や首脳ら2000人以上が参列した。女王亡きあと、「ロンドン橋計画」と呼ばれる計画に従い粛々と行われた国葬では、王室を離脱し確執状態にあるとされるヘンリー王子とメーガン妃夫妻との電撃和解も期待されたが、劇的な進展は見られなかった。
女王の棺(ひつぎ)は安置されていた議会議事堂のホールからウェストミンスター寺院に運ばれ、子であるチャールズ国王やアン王女、アンドリュー王子、孫のウィリアム皇太子やヘンリー王子らが付き添った。
女王にとってフィリップ殿下との結婚式や戴冠式を行った、ゆかりの深い同寺院で行われた国葬では、トラス首相による聖書朗読やカンタベリー大司教の説教、2分間の黙とう、国歌斉唱などが行われた。国葬後に棺はロンドン郊外のウィンザー城に運ばれ、フィリップ殿下が眠る場内の礼拝堂の一角に埋葬された。
8日の女王死去から国葬までの期間中、世界中から悲しみの声が寄せられた一方、王室を離脱して確執が伝えられるヘンリー王子とメーガン妃の動向にも注目が集まった。
17日に行われた女王の棺を囲む儀式には、ヘンリー王子が軍服姿で参加。王室との和解の動きにも見られたが、翌18日に行われたチャールズ国王主催のレセプションには、「現役王族だけの集まりになる」として夫妻の出席が認められなかった。ヘンリー王子は国葬では軍服ではなくモーニングで参列した。
メーガン妃を巡っては、キャサリン皇太子妃とまったく視線を合わせないほど不仲だと報じられたり、ウィンザー城で弔問客にあいさつした際には、喪服の腰の部分に小さい長方形のしわがあったことから、「隠しマイクではないか」と論争が起きるなど注目を集め続けた。
慣例に従わず王室を離脱して米国に移住し、王室批判を繰り広げる夫妻の振る舞いは、メディアや国民からバッシングにさらされたが、長らく米国でファッションデザイナーとして活躍し、英国の知人も多いアケミS・ミラー氏は「メーガン妃が王室で生意気だとか、わがままに振る舞っているという問題は、実は多くの人がまったく気にしていない」という。
その上で、「メーガン妃が白人で英国人だったら、“第2のダイアナ妃”として、もてはやされていたと思う。民間人からダイアナ妃の息子であるヘンリー王子の妻となったのに、第2のダイアナ妃になれなかったのは黒人で米国人だから。彼女の振る舞いがいいとか悪いとか女優だったからとかじゃなく、底辺に人種差別があるから」と指摘する。
英国王室の“いじめ”を受け続けるメーガン妃に対しては、英国のミュージシャンのエルトン・ジョンがプライベートジェットを提供したり、ホリー・リンチ国会議員が約70人の女性議員とともに「メーガンを支持する」との署名を出してきたが、米国ではさらなる擁護の声も上がっているという。
「以前はゴシップ的だったが、あまりにもメーガン妃を蹴落とす内容が多いから、米国の芸能界でも『メーガンがいったい何をしたんだ?』とメーガン側につく人は少なくない。それに、差別を受けてもヘンリー王子をリスペクトし続ける姿に『ヘンリーに対する変わらぬ愛情がなければ、とっくに別れている』と評価する人も多いですね」(アケミ氏)
すでにヘンリー王子は自叙伝、メーガン妃は暴露本の出版を予定。ネットフリックスとも契約し、リアリティー番組の制作を発表している。女王というカリスマを失った王室に、世論を味方にしたメーガン妃の逆襲が始まる。












