サッカー元日本代表FW三浦知良(55=JFL鈴鹿)の次男で〝カズジュニア〟こと三浦孝太(20)は、聖地で進化を遂げるか。19日にタイのラジャダムナンスタジアムでムエタイレジェンドのブアカーオ・バンチャメーク(40=タイ、旧ポー.プラムック)とエキシビション戦で対戦する。現地からの熱烈オファーを受けて実現した一戦だが、孝太にも大きなメリットがあるという。それは…。


 まさかの形で行われることになった〝デビュー2戦目〟に向け、孝太は「2試合欠場してしまったものを晴らせるように、再スタートするのでよろしくお願いします」と力を込めた。昨年大みそかにYUSHIを豪快なサッカーボールキックで沈めて衝撃デビューを飾ったが、続いて予定された2戦目は5月が首のケガ、7月は新型コロナウイルス感染とアクシデントで連続キャンセルしていた。

 そんな中、発表されたのがムエタイの聖地ラジャダムナンスタジアムでのブアカーオ戦だ。「K―1 WORLD MAX」を2004、06年に制するなど日本でも活躍した大ベテランは現在も変わらぬ強さを誇る。その相手として白羽の矢が立ったきっかけはSNSだ。ファンがTikTokに投稿した映像がタイなど東南アジアで注目され、人気が爆発。エキシビション戦の異例オファーを送られた。

 デビュー前から孝太を指導する「BRAVE GYM」の宮田和幸代表によると当初、孝太本人は「自分でいいんですか?」とちゅうちょしていたという。それでも師匠が背中を押したのは、ほかでもなく成長を促すためだ。試合は公開練習に近い形で行われ、その前後にもブアカーオから直接指導を受ける予定。「可能なことは全部吸収させられるようにしたい。もちろん安全面は僕に任せてもらって…」と力説した。

 孝太が戦場にする総合格闘技(MMA)では近年、首相撲やヒジ打ち、ヒザ蹴りなど組みついての攻撃があるムエタイの技術が再評価されている。宮田代表は「僕も〝レスリング+ムエタイ〟がいいと思うんですよ」。だからこそ生ける伝説・ブアカーオとの練習はこれ以上ない機会になるわけだ。

 基本的にキックボクシングに近いルールで行われる試合も「詳細は現地に行ってから(話し合う)。孝太の成長につながるルールにする? そうですね」と、MMAで活用できる首相撲が認められる可能性もあるという。

 そもそも満員の聖地でリングに立つこと自体が貴重なのは間違いない。師の「いろんな経験を積ませたい」との言葉通り、異国の地で得た成果を本来の戦場で見せつける。