23日の「土用の丑の日」を控え、成田空港でのウナギ輸入が最盛期を迎え、東京税関成田税関支署が13日、通関手続きを公開した。段ボール箱からおけに移されたウナギは勢いよく体をくねらせ、税関職員がぬるぬるした感触に苦戦しつつ、申告内容に間違いがないか手に取り確認していた。

 13日に到着したのは輸入業者「丸勝」(千葉県成田市)が仕入れた台湾と中国産の計約4トン。西勝光治社長は作業を見守り「今年は梅雨明けが早かった。ウナギは疲労回復に良く、たくさん食べて夏バテを防いでほしい」と話した。円安や物価高の影響で、流通価格は例年より2割ほど高いという。

 豊洲市場水産仲卸業者は「中国ではこの2年ぐらいでウナギをよく食べるようになった。養鰻場が集中している福建省では、この2年で日本への輸出量が3000トンから700トンに激減しているんです。その上、コロナによるロックダウンの長期化で中国産ウナギの流通がさらに遅れる。一方、日本は円安なので輸入すると高い。さらにシラスウナギの密漁が絶えない。土用の丑の日を控え、需要の増加でどんどん高騰する」と言う。

 スーパーで中国産ウナギのかば焼きは1尾1800円で、国産ウナギは3800円ほどが相場となっている。しかし、スーパーなどで売られている中国産ウナギについては、かつて安全性が問題視されていた。

「2005年に中国産のウナギから発がん性がある合成抗菌剤マラカイトグリーンが検出されて輸入禁止になり、安全性が問題になった。しかし、現在では厳しい検査・管理に合格しないと国内で流通は認められない。しかも、何重も検査してますから安全性には問題はありません」(農林水産省関係者)

 中国産ウナギは安くて、ボリュームがあるから1尾で3人前ほどになる。しかし、今年は中国のゼロコロナ政策で流通が滞り、価格が上昇。値上げが懸念されている。