【マーティ&URA―KiSS 昭和・平成ソングって素敵じゃん】昭和生まれのアラフォー~アラ還が懐かしむ日本の歌手や楽曲を、平成生まれ世代や外国生まれのミュージシャンはどう聴くのか? マーティ・フリードマンとアイドルユーチューバー「URA―KiSS」の鷹野日南(19)と谷藤海咲(20)が、今週も椎名林檎(41)を語ります。マーティから見た椎名のセンス、才能とは? 曲を聴きながら読んでみてください。
【椎名林檎論2】
――前回、椎名林檎さんの曲をカバーしてデモテープまで作った、というお話でしたが、どの曲ですか
マーティ:「キラーチューン」(2007年)です。この曲、すごい好きなんですよ。
――バンド「東京事変」で出したシングル曲ですね。作詞は椎名さん、作曲は伊澤一葉さんです。どういうところが好きなんですか
マーティ:出だしのセクションの「貧しさこそが敵」という歌詞のところ、ボーカルとピアノがかぶるじゃん。ここの音を集中して聴いてください。このかぶり方、珍しいし、本当にすてきです。次のセクションへのすてきなつなぎになってます。
――ピアノのタン、ターンという音がボーカルに絡みますね
マーティ:僕はこういうプラスアルファが大好きです。このワンポイントでレベルアップを感じるじゃん。普通にセクションをつなぐんじゃなく、ここに複雑なコードの“ふりかけ”を入れるなんて、才能の証拠。このアイデア、最高です。センスが抜群。広瀬香美さんもよくこういう入れ方します。彼女も天才ミュージシャンだからね。
鷹野・谷藤:へぇーー。
――椎名さんのボーカルはどうですか
マーティ:独特で情熱的な歌い方が最高です。言葉を信じて、その言葉を歌いたいという気持ちが伝わってきます。
谷藤:すてきですよね。
鷹野:家に帰ってから、またちゃんと聴きます!
マーティ:彼女は曲のバリエーションが豊富にあって、範囲がチョー広いじゃん。激しい歌い方の時は怖い雰囲気で、夫婦ゲンカしたくない感じです(笑い)。
鷹野:なんかわかります(笑い)。
――ところで、カバーアルバム「TOKYO JUKEBOX」に入れなかった理由は
マーティ:デモ作ったけど、本物ほどかっこ良くならなかったんですよ。いろんな人の曲をカバーしたけど、他の曲のようにはうまくいきませんでした。
谷藤 椎名さんの曲って、他の人が歌うと全然違う感じになりますよね。椎名さんは色が強いから。
マーティ:そうですね。もちろん、僕は自分なりの解釈をして全く違うアレンジにしたんですが、あのかっこ良さを出せなかったのでやめました。実は椎名さんとは同じアルバムにも参加してるんですよ。
――石川さゆりさんの「X―CrossII」(14年)ですね。椎名さんは作詞作曲した「暗夜の心中立て」「名うての泥棒猫」など3曲を提供しています。マーティさんはTAKUROさん作詞作曲の「千年逃亡」など2曲の編曲を担当しています
マーティ:椎名さんとさゆりさんのコラボ曲、すごくイイじゃん!「名うての――」を聴いた時は舌を巻いたね。レトロな味の入れ方とか、センス抜群過ぎです。僕は勝手に負けた気になってました。
――マーティさんの話を聞いてると、女性アーティストの中で椎名さんは特別な存在なんですね
マーティ:女性アーティストの中でというか、彼女は他の人とはリーグが違います。自分だけのリーグですね。オールマイティーだし、比べる相手がいないです。
☆マーティ・フリードマン=米国・ワシントンDC出身のギタリスト。1990年から2000年までメガデスに在籍。04年から拠点を日本に移し幅広いジャンルで活躍。
【URA―KiSS】渋谷を中心に活動する平均年齢19歳の7人組。通称うらきす。「うらきすハウス」で共同生活を行い、毎日動画投稿中。アイドルとの二刀流が話題を呼び「2018年Yahoo!検索大賞新人賞」受賞。












