カバエワ氏にはどれくらいのカネが渡っているのか? ロシアのプーチン大統領(69)の愛人とされるアテネ五輪新体操金メダリストのアリーナ・カバエワ氏(38)に対し、米バイデン政権は経済制裁で資産凍結の対象候補としていたが、保留となったというのだ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは「財務省はカバエワ氏に制裁の準備をしていたが、国家安全保障会議が発表直前に対象者リストから外した」と報じた。カバエワ氏の資産凍結に及んだ場合、プーチン氏との過度な対立を招く可能性があるとして、配慮したという。

 ロシア事情に詳しいジャーナリストの常岡浩介氏は「カバエワ氏はプーチン氏の寵愛を受け、現役引退後、下院議員を務めた。プーチン氏とは事実婚状態で、4人の子供がいるとされます。莫大な資産を持っていて、オリガルヒ(新興財閥)とまではいかないものの財閥の一人となっている」と指摘する。

 カバエワ氏はメディアグループの会長を務め、4年前の年俸は1200万ドル(現レートで約15億6000万円)だったという。多数の不動産を所有しており、その“金脈”はプーチン氏とされている。

 プーチン氏の資産はブラックボックスに包まれており、20兆円以上とも。既にプーチン氏や娘2人の個人資産は凍結されているが、海外のタックスヘイブン(租税回避地)に相当の資産を逃がしているとみられる。
 常岡氏は「法律上はカバエワ氏は赤の他人で、プーチン氏の資産の一部とは言い切れないので、制裁対象にできないということだが、どうみても事実婚で、億単位のカネが流れている。プーチン氏を怒らせてはいけないという発想だが、今は戦争をしているわけで、気を使いすぎ」と指摘する。

 カバエワ氏は子供とともに極秘生活を送っていたスイスからモスクワに戻ったとみられ、23日にはモスクワで開かれた新体操のイベントにも出席した。

 プーチン氏の“正妻”に収まる日も近いといわれるが、婚姻関係を結べば、米政権側も気兼ねなく制裁対象にできるだけに“永遠の愛人”となりそうだ。