日本のボクシング界を変える――。アマ13冠の堤駿斗(22)が13日、東京・目黒区の志成ジムでプロ転向会見を行い、果てしなき野望を口にした。

 千葉・習志野高時代は通算11冠、アマ通算13冠の猛者。今月1日から同ジム所属となり、26日のプロテスト(東京・後楽園ホール)で新たな道へ踏み出す。「2年以内に世界チャンピオンになる」と希望を抱く堤には、もう一つの大きな目標がある。それは日本のボクシング界を根っこから変えることだ。

「まだ一般の方はボクシングって怖いイメージだと思う。血が出たり、ケンカみたいな。そうじゃなくてボクシングはスポーツの一つで、ただの殴り合いじゃない。終わった後にたたえ合う魅力がある。危険なスポーツじゃなくて、素晴らしいスポーツだってことを広めたい」

 そんな堤が感銘を受けたのが、先日行われた前WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)とIBF&WBA同級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の一戦だ。村田は敗れたものの、大善戦して大きな感動を呼んだ。

 動画中継で観戦した堤は「ボクシングって戦う前は敵同士でバチバチしていますが、戦い終わった後にお互いにたたえ合う、それがボクシングの素晴らしいところ。ボクサーとしてリスペクトし合うことがボクシングの好きなところの一つです」と村田とゴロフキンの友情に感動。国内史上最大規模と言われたイベントについては「日本人選手がパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強選手)の元1位選手と日本で戦って、あれだけ盛り上がったことは今までなかったと思います。それが今、日本で当たり前になってきて、日本のボクシングが海外で認めてもらっている。自分もこの波に乗っていきたい」と熱く語った。

 ボクシング界を盛り上げるイメージもでき上がっている。「ボクサーがリングで盛り上げるのは大前提」としながらも「入場曲がカッコいいと目につく。そこから注目してもらって、生で入場を見に行きたいって言われたい」。現在、DJで活躍する兄・勇斗さんにリミックスを作ってもらう〝兄弟入場プロジェクト〟も試案中。近い将来、ボクシング界に新たなうねりを起こしてくれそうだ。