【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】 水泳五輪代表選手やプロサッカーチームをはじめ、小学生から90代まで、延べ5万人の体の悩みを聞き、メンテナンスを行ってきた新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏。寄せられる相談は様々で、時にはこんなものも…。

【お悩み】草野球の試合前、ゲン担ぎでカツ丼を食べています。効果はありますか?(20代男性)

【アドバイス】ゲン担ぎは心を整えることが目的なので、どんな方法でも構いません。

【解説】ゲン担ぎやルーティンは、自己暗示ともいえ、万国共通の行為です。自分に合った方法で心を整えることが目的なので、どんなやり方でも構いません。

 いわゆる思い込みが良い方向に働き、病気やケガが改善される“プラシーボ効果”には、脳が深く関連しています。欲求が満たされると免疫力が活性化され、精神を安定させる効果があることは科学的にも実証されています。

 実際、将棋の世界では「勝負メシ」がよく話題になっていますが、スポーツ界でもゲン担ぎをする選手は多く、医師や弁護士、経営者にもこだわる人は数多くいます。

 水泳の世界大会でも、勝負パンツなんだと笑ってボロボロに破れたボクサーパンツをはき続けていた海外選手や、噴水を見ないとパフォーマンスが下がってしまうと、試合会場の近くに噴水がない時は、水道水を手に当てて代用している選手もいました。

 確かに勝負パンツといった「物」は記憶を呼び戻すきっかけとなり、水しぶきから発生するマイナスイオンには自律神経を整えるリラックス効果だけでなく、血行促進効果もあります。

 まさに「病は気から」で、気持ちを前向きに保つことができれば、心的ストレスもかかりません。

 ただゲン担ぎにこだわり過ぎると、それがない環境に置かれると心が乱れてしまって本末転倒になる恐れもあるので、あくまでも心を整えるひとつの手段として受け止め、振り回されないようにしたいものです。

◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。