神童の弟がプロデビューを白星で飾った。立ち技打撃格闘技イベント「RISE」の年間最大興行「RISE ELDORADO 2022」(2日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で〝神童の弟〟那須川龍心(15)がプロデビューし、笠原直希(15)に完勝した。

 ともにプロ初戦となったが、両者は1ラウンド(R)から激しい打ち合いを展開した。兄の那須川天心もリングサイドで視線を送る中、龍心は相手の蹴り足を捕まえてパンチをヒットさせるなど有利に進める。1R終盤にはパンチのラッシュで相手をグラつかせるなどペースを握った。2Rも譲らない。兄をほうふつとさせる飛びヒザ蹴りやバックスピンキックを敢行する場面もあった。

 最終3Rも攻め続けた龍心は有効打を当て続ける。ダウンこそ奪えなかったものの、判定3―0で勝利して「『勝った!!』というよりもホッとしました。嬉しいというよりはホッとしました」と心境を吐露。試合運びについては「1R目に(パンチが)効くと思わなかったのでびっくりしました。(当初は)ちょっと遊ぶというか楽に戦おうと思ったんですけど、プロデビューでテンション上がって『いくしかないぞ』と思って急きょ作戦を変えました。それがプラスに働いたと思います。天心からは『集中な』と(いわれました)」と想定以上の出来だったと明かした。

 今後に向けて「今回、天心の卒業であり、僕の入学式みたいなものなので。〝RISEと言えば那須川龍心〟〝キックと言えば那須川龍心〟と言われるように、無敗伝説を続けていきたいです」と意気込んだ。新たな伝説の幕開けになるか――。