WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)が28日、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦(4月9日、さいたまスーパーアリーナ)へ向け、東京・神楽坂の帝拳ジムで公開練習を行った。
世紀の一戦が間近に迫る中、村田は3分2R(ラウンド)のスパーリングなどで汗を流し、順調な仕上がりを見せた。相手は元メキシコ・ミドル級王者のアドリアン・ルナ(31=メキシコ)。2014年9月に10回判定負けを喫したパートナーに対し、インファイトで積極的に攻め込んだ。最強の称号を持つゴロフキン対策はすでに出来上がっているようだ。
練習を終えた村田は接近戦を試したことについて「イメージとしては、しっかりプレッシャーをかけて、ボディーをもうちょっと打ってって感じですけど」と話した。さらに村田はゴロフキンについて「やっぱりロングレンジで強みを出す相手なので、それだけでは戦えない。僕もロングのパンチが得意なので、それだけだったら当たったもん勝ちみたいな試合になってしまう」と言いつつ、こんなプランを明かした。
「1R目がすごい勝負だと思っていますね。そこで相手がプレッシャーを感じてくれるようだったらチャンス。逆にプレッシャーを感じさせられず、好き放題されちゃったら展開としてはきつい。簡単にいなされたり、ジャブで全く入れないとかだときついと思いますね。そこ(1R)の入りが一番大事なポイントだと思います」
世界のボクシング界が注目する王座統一戦。昨年末は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を巡る水際対策により延期となった。恋焦がれた相手との一戦が流れた際、村田は〝失恋〟にたとえて落胆したこともあった。その試合がいよいよ目前に迫った今の心境を「2年も延期が繰り返されると、延期が一番怖いですね。頼むから延期にならないように」と表現した。
一方、村田は夢の実現による〝燃え尽き症候群〟にも最大の注意を払っている。
「よくあるのが、ボクサーが『この試合が最後だ』って思ったりすると、リングに上がる前に満足感を得て燃え尽きてしまう。それが一番、心の中では嫌なパターン。『やったー、ゴロフキン戦までたどり着いた! 2年間ずっと我慢してた! よしリングだ!』って感傷に浸らないように。そういう自分がいるかもしれない予測だけして、4月9日を迎えたいと思いますね」
高揚感を感じつつ、それでも自分を見失うことなく、村田は世紀の一戦へ向かう。












