世界一の大富豪として知られる米電気自動車大手「テスラ」のイーロン・マスクCEO(50)がプーチン大統領に仕掛けた〝決闘〟に、ロシア軍と同行が報じられたチェチェン共和国の首長ラムザン・カディロフ氏が〝参戦〟した。

 マスク氏は14日にツイッターで「私はウラジミール・プーチンに決闘を挑む。賭け対象はウクライナだ」とプーチン大統領を〝挑発〟。ロシア政府は沈黙を保っているが、元副首相でロシア国営宇宙開発企業「ロスコスモス」のCEOであるドミトリー・ロゴジン氏が「時間の無駄だ」などと反論し、場外乱闘の様相を呈していた。

 マスク氏の次の〝対戦相手〟となったカディロフ首長は、メッセージアプリのテレグラムに「イーロン・マスクにアドバイスを送る。プーチンとあなたでは強さが違いすぎるので、はるかに弱いあなたを打ち負かすとプーチンはスポーツマンらしくないように見える。そこで女々しいElonaが残忍なElonになるために、チェチェン共和国のいくつかのセンターで訓練を受けることを提案する」と投稿。西洋の言語では名前の語尾がaで終わると女性的な響きとされることから、マスク氏の名前をもじって挑発した。

 これにマスク氏はツイッターで「オファーはありがたいが、そんな素晴らしいトレーニングを受けたら自分にアドバンテージがありすぎる。もし戦うのが怖いなら左腕だけで戦おう。ちなみに左利きではないよ Elona」と反撃した。

 16日現在マスク氏のツイッターアカウント名は「Elona Musk」となっており、今後の展開が注目される。