英国で先月中旬、光り輝く妖精らしきものの姿が撮影された。その姿は歯にそっくりで、撮影者は「歯の妖精」と表現している。

 1月16日夜、ロンドン北西部郊外のヘメル・ヘンプステッドという町にあるアリシア・ストッダートさん宅で、インターホンのカメラが捉えた。アリシアさんは実家を訪れた後、自宅に戻るとセキュリティーシステムが作動しているという通知を受けた。

 連動しているスマートフォンの画面を見ると、白く光り輝き、大きな翼を持つ小さな人型の生物のようなものが映っていたという。

「私たちは、それが何なのか悩み、グーグルで検索しました。もちろん、動画に写ったものと一致する姿、形、サイズの生物はいなかった」

 アリシアさんには、歯が抜け変わる途中の子供がおり、子供たちは「歯の妖精がやってきたんだ」と喜んでいるという。歯の妖精とは欧米の伝承で、抜けた乳歯をコインに変えてくれる妖精。絵本に出てくるような、典型的なかわいらしい妖精の姿をしているといわれている。

 一方、動画を見た人からは「カメラのすぐ前を飛んでいった、蛾(が)などの虫でしょう」などの意見も。しかしアリシアさんの子供たちは、妖精だと確信しているそうだ。

 オカルト評論家の山口敏太郎氏はこう語る。

「欧米では子供たちの歯が抜けると、その抜けた歯を枕の下に入れておくんです。すると翌日には、歯の妖精がそれを金貨に変えてくれるという言い伝えがあります。もちろん妖精の仕業ではなく、親が子供にこっそりと交換してくれているのですが、なかなかステキな習慣ですよね」

 日本では下の乳歯が抜けると屋根の上に投げ、上の乳歯が抜けると縁の下に投げる慣習がある。

 山口氏は「これは、この後に生えてくる永久歯が間違いなく正しい方向に生えてくるように、という願かけの一種です。どこの国でも、子供の歯にさまざまな願いを込めてこのような習慣が生まれているのでしょう」

 世界中で、親が子供の抜けた乳歯を通して“まっすぐ育ってね”という強い願いを込める。そんな親たちの思念が、妖精のような形で具現化したのかもしれない。