勝負の分かれ目は…。北京五輪のスキージャンプ女子ノーマルヒル(5日、国家ジャンプセンター)で高梨沙羅(25=クラレ)は合計224・1点で4位に終わり、2大会連続の表彰台を逃した。1回目で5位だった高梨は2回目にK点(95メートル)越えの100メートルをマーク。意地を見せて上位勢にプレッシャーを与えたが、あと一歩及ばなかった。
4年前の平昌五輪で銅メダルを獲得後、頂点に立つべくジャンプを見直して臨んだ3度目の大舞台。試合後は「4年間で積み上げてきた結果が4位だったので、受け入れていますし、それは満足できる結果だと思います」としながらも「頑張っても結果を残せなかったら意味がないので、私の頑張りが足りなかったんだと思います」。そう振り返った高梨の目には涙が浮かんでいた。
〝完敗〟を認めるしかなかった高梨だが、いったい何が起こっていたのか。今季はW杯で序盤から表彰台が遠ざかっていたが、先月1日に初勝利。決して状態が悪かったわけではなかった。ところが、北京入りしてからその歯車に狂いが生じる。高梨自身が挙げたのが、会場に吹き込む風だった。「毎日いろんな方向から風が吹いている中でなかなか道具も絞りきれず、定まっていなかったと思う」。さらに「固まったと思った中で次の日また違う状況で、決めた道具があんまり自分に合わないということがあった」と明かした。
W杯歴代最多61勝&表彰台109回の記録を持つ高梨にとって、金メダルは手に入れたいタイトルの一つだが、今後については「結果を受け入れているので、もう私が出る幕ではないかもしれないなという気持ちもある」と意味深なコメントも残した。今大会は7日の混合団体を残しており、まずは「準備していきたい」と強調した。












