大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)で、サッカー元日本代表FW三浦知良(54=横浜FC)の次男・三浦孝太(19)が最高の総合格闘技デビューを果たした。元ホストのYUSHIを相手に打撃で圧倒してからギロチンチョーク、三角絞め、腕十字と流れるように移行してから、最後は父親をほうふつとさせる強烈なサッカーボールキックで相手の頭を打ち抜き1R3分でTKO勝ちだ。試合後のコメントは以下の通り。

 ――試合を終えて

 孝太 ホッとしています。

 ――初めての試合はどうだったか

 孝太 想像以上にギリギリまで緊張しなくて、それが逆に心配になったりもしたんですけど、リングに立ってからは痛いとか感じなくなったんで。「こんな感じなんだ」と思っていたら、いつもやっていることが出せました。

 ――サッカーボールキックは狙っていたのか

 孝太 正直サッカーボールキックのチャンスは来ないだろうなと思っていました。サッカーボールキックは、そこまでの過程が難しいと思っていて、チャンス来るかな…と思っていたらまさかのチャンスが来て、とっさに体が動きました。

 ――ギロチンチョークも決まりそうだった

 孝太 ギロチンが結構得意で、組んだ時にチャンスだと思って。一瞬(相手の)力がぬけて切れたので落ちたのかと思ったら、そこから回復してきたのですごいな、タフだなと思いました。

 ――今後の展望は

 孝太 自分はまだチャンスを頂いた感じで、実績で上ってきたわけではないので。(RIZINは)自分が一番好きな舞台なので、またお話をいただけたらチャンスをつかんでいきたいと思います。練習してコツコツやって行きたいです。

 ――試合後に父親と抱き合っていただがどんな言葉をかけられたのか

 孝太 「おめでとう」とは言ってくれました。でも、細かいことは嬉しすぎて覚えていないです(苦笑い)。

 ――サッカーボールキックは練習していたのか

 孝太 正直あんまりやっていなくて。パスガードの状態になった時にやると話していたんですけど、あの状態でするっていう想定はしていなかった。ただ、平常心でいるために、いつもサッカーの試合前にアップでやっていた、サッカーボールキックのストレッチはやっていて、チャンスが来たらフィニッシュして盛り上げるんだとは思っていました。

 ――今後は得意技にできそうか

 孝太 あの位置に来たら、ボールの方が早いのでいつでも蹴れると思います。今後はそこに持って行ける過程を練習していきたいです。そこに来たら蹴れると思うので。

 ――次戦に向けては
 孝太 全体的にまだまだだと思うので。トップ選手を目指しているので、BLAVEジムだったり葛西さんの所で過信せずにやっていきたいと思います。

 ――プレッシャーはどうだったか

 孝太 正直ないというか、お父さんから「決まったからには堂々としていろ」といわれていたので、プレッシャーで「ヤバいヤバい」とかはなく、平常心で臨めました。セコンドの声も聞こえていました。

 ――グラウンドでも圧倒した

 孝太 向こうが地下格闘技のキックボクシングで7勝1敗で、自分からしたら打撃は強いと思っていたので。自分は打撃に自信があったんですけど、もし(相手の打撃が)効いちゃった時はタックルにいったりしようと思っていました。グランドの練習もしていて焦りもなかったです。

 ――入場曲は「男はつらいよ」のリミックスだった

 孝太 もう、寅さんしかないと思いました。

 ――サッカー時代の利き足は

 孝太 利き足は右ですけど、サッカーの時は左足も使っていたので問題ないです。右に来ても左に来ても。あそこで右で蹴ったらサッカーだったらバランスを崩しちゃうので。あそこはサッカーをやっていた動きが出たのかなあと思います。

 ――試合を採点すると

 孝太 点数は分からないですけど、打撃も見せられたので、自分の中で良かったかなというのはあるんですけど、終わったら想像以上に腕とか疲れていたので。(今回は3分3Rだったが、通常ルールは)5分3Rなのでそれに対応できる体を作っていかないといけないなと思いました。

 ――サッカー時代のポジションは

 孝太 お父さんと同じフォワードです。

 ――サッカーで得点するのとどちらが嬉しいか

 孝太 正直こっちの方が嬉しい。今まで生きてきた中で一番嬉しい瞬間でした。

 ――試合後に指を上に突き上げるしぐさは〝カズダンス〟を意識したのか

 孝太 ちょっと悩んだんですけど、カズダンスはお父さんが長年サッカーをやって作ってきたものなので、僕が踊っていいものではないと思っていて。でも、最後のポーズくらいはまねさせてくれっていう感じでした(笑い)。

 ――正月の予定は

 孝太 お父さんとお母さんは「勝ったら正月はこうしようね」と言ってくれたんですけど、自分としては勝っても負けても無傷で帰れると思っていなくて、病院で過ごすというか、どうなってもいいと思っていたので、1月の予定は決めていなかったです。

 ――改めて両親にどんな思いを伝えたいか

 孝太 本当に、今回はお父さんやお母さんが偉業を成し遂げてきてくれたから立てたと思います。大きくなればなるだけ、感謝を感じているんですけど、小さい時はお父さんがすごいと感じつつ悲しむようなことしたり、問題を起こして悲しませたりしてきちゃったんで。それでも自分を見捨てずにリングサイドで応援してくれたのは感謝したいので、感謝の言葉しかないです。

 ――この後何を食べたいか

 孝太 もんじゃ焼きです。