大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)で、総合格闘技(MMA)デビュー戦に臨む三浦孝太(19)の師匠で、「BRAVE」を主宰する宮田和幸(45)を直撃した。サッカー元日本代表FW三浦知良(54=横浜FC)の次男という超サラブレッドに対し、容赦なく厳しくMMAを叩き込んでいる宮田。その理由や、デビュー戦で感じてほしいこと、また19歳の未来に広がる無限大の可能性についても語ってもらった。
――元ホストで地下格闘技出身のYUSHI(33)との対戦が近づいてきた。どんな様子か
宮田 孝太は焦る様子もないし、堂々としているよね。あとは試合でパニックにならなければ。中には頭が真っ白になっちゃう人がいるけど、そうならず、持っているものを出せばいける。
――三浦選手は「宮田さんは練習の時怖い」と言っていた
宮田 え? だからこの間、飯に誘ったとき、来なかったのかな(笑い)。確かに最初、お客さんとして通いで来てた時は優しくしたけど、試合を目指すとなったら、もう他の弟子たちと同じだから。できなければ何度でもやらせるし。「かっこいいからやる」みたいな〝ファッション格闘家〟って結構いるんだけど、孝太にはそうなってほしくなかったから。
――長所は?
宮田 打撃はうまい。そこは誰も文句言わないと思う。キックボクシングだけじゃなく、ウチでMMAもじっくり練習して、体つきも変わってきた。それにスター性。華があるし、好奇心もある。
――有名人の両親を持つ。〝アウトロー〟も多い格闘技界では際立って、育ちのいいタイプだ
宮田 確かに。それにすごくいいやつだから、怒られたことも、本気のケンカをしたこともないかもしれない。でもご両親がそのあたりを分かっていて。カズさんは最初、「ケンカもしたことないけど大丈夫ですかね」と。そして「このままでいいのですかね? 孝太を寮に入れてください」と頼まれた。他の弟子たちと一緒に三郷の寮で住み込む泥くさい生活も3か月、経験している。
――ハングリー精神も鍛えて迎えるデビュー戦。三浦選手に何を感じてほしいか
宮田 MMAでしか味わえないもの。俺は、すべての総合格闘家を尊敬している。だって一番危険な競技だから。孝太も、わざわざ来なくてもいい場所に、あえて目指してきたのは偉い。今回の試合で人の痛みや、怖さというものが分かるようになるから、絶対に男として成長する。男としてのランクが上がる。試合を経験し、すごく良くなると思う。
――総合格闘技界を担う選手になれる?
宮田 今回、いきなりRIZINデビューで最初は叩かれてたけど、数年しっかりやったら「カズさんの息子」ということは、みんな忘れちゃうと思う。「三浦孝太」でトップ戦線に入っていける。そのぐらいの選手になってほしいし、全然なれると俺は思っている。
――いろんなタイプの選手を指導している。指導者としての将来の夢は?
宮田 最近、自分が表に出るより、裏方が向いているんだと気がついた。若い選手たちのために、指導やマネジメントする方がね。今も弟子たちが住み込んでいるけど、いずれは相撲部屋みたいにするのが理想。一番伸びる若い世代が一緒に練習場の近くに住み込んで、競技だけに集中できる環境をつくりたい。宮田部屋みたいなのをやりたい。












