〝キック界の神童〟こと那須川天心(23)が25日、都内で行われた大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)の会見に出席し、五味隆典(43)と蹴り技禁止の「スタンディングバウト特別ルール」で対戦することを発表した。

 来年6月にK―1のエース・武尊と〝キック界の頂上決戦〟を行うことを前日に発表したばかりの那須川としては、2日連続のサプライズとなった。大みそかは3分2ラウンド(R)のボクシングに準じたルールで行われるスペシャルエキシビションマッチで〝火の玉ボーイ〟こと五味と対戦することになり、契約体重はなし。グローブハンデについてはこれから協議となる。

 那須川は「初めはRIZINでの引退の試合を、公式戦の形でするつもりで2か月前から減量だったりしていたんですけど、(相手が)見つからないというか。オファーしても断られてしまう。少し寂しい気持ちになったんですけど、五味さんが受けてくれて。五味さんとだったら最高の引退をできると思います。まさかRIZINでPRIDEを体験できると思わなかったので興奮してますし。RIZIN最後の試合を五味さんにぶつけたいと思います」と試合に向けて意気込み。約20キロの体重差があるが「怖くないと言ったらうそになりますけど、楽しみな部分の方が大きいです」と目を輝かせた。

 五味については「パフォーマンスだったり、動きもそうですし。勝ってロープに上がるのは五味さんのマネですし『いい試合したらやっていいよ』って言われてるので。格闘家の中でもそうですし、僕の中でも大みそかと言えば五味さんというイメージがあると思う。戦いにおいて、思い切りぶつかっていこうというか。それしか考えていないです。五味さんとならどんなルールでも戦えることが光栄だと思います」とリスペクトを表明した。

 また、キック禁止の特別ルールについては「もちろんキックでやりたいのありましたけど、やれる相手もいないのでしょうがないかな、と思いますし。RIZINはMMAのルールでスタートしているので、どのルールでも戦いたいなと思います」と苦笑い。

「若い子にはいろんなことに挑戦してもらいたいなというのは体で体現していると思う。なんだかんだみんな保守的だと思うけど、失敗だと思えば失敗じゃないので。何かに飛び込まないと賛否も生まれないと思いますし」と思いを込めた。

 武尊戦とは方向性が全く違う大一番を、神童はどう戦うか。熱戦に期待したい。