写真展「男―アラーキーの裸ノ顔―」(24日~5月6日)を東京・表参道ヒルズで開催する写真家・荒木経惟氏(74)が23日、報道陣の取材に応じた。

 写真展は、荒木氏が月刊誌「ダ・ヴィンチ」で1997年から2014年まで17年間続けた連載企画「アラーキーの裸ノ顔」で撮影した200人を超える男性著名人のポートレートを展示するもの。荒木氏は「男の写真を撮らせたら荒木だ、という実感がある。一番うまいんじゃないの」と自画自賛した。

 撮影はモデルとの“真剣勝負”と言う荒木氏は「一期一会だと思って、二度と(このモデルは)撮らないと思って撮っている」と言う。実際にこの連載でも2回以上登場したモデルはいない。

 ただ唯一の例外が、ビートたけし本紙客員編集長(68)だ。同連載の第1回に登場したのがたけし。荒木氏は「オートバイですっ転んでから2~3年たったころ。一番やる気が出てきたころだった」と振り返る。さらに昨年末、荒木氏はこの連載とは別の企画で「北野武」としてたけしを再び撮影した。

 別の企画とはいえ“同じモデルは二度と撮らない”というポリシーを崩してまで、17年ぶりにたけしを撮ったのには理由があった。「『時代を代表している』とか『不良性がいい』とかあるけど…。まあ好きってだけだよ」と笑顔を見せた。

 17年ぶりに撮ったたけしは「不良に磨きをかけて、いい顔になっていた」と絶賛。その97年と14年に撮影されたたけしの写真は、写真展の会場入り口に飾られている。

 荒木氏は前日、大腸ポリープの検査をしたそうで「2つ大きいのがあって調子が悪い。がんじゃなかったけど」。一昨年には右目を失明したが「影響はないかって? だってカメラなんて一眼レフだから、大丈夫だよ」と笑い飛ばし、元気いっぱいだった。