イランが6月に開幕する北中米W杯から撤退することが確実となった。同国スポーツ・青少年大臣のアフマド・ドンヤマリ氏が表明した。

 イランは米国とイスラエルと紛争中。ドンヤマリ氏はイラン国営放送のインタビューで「この腐敗した政府が我々の指導者を暗殺したことを考えれば、いかなる状況においてもW杯に参加する適切な条件が整っていない」とし「私たちの子供たちは安全ではないし、参加する条件も存在しない。過去8、9か月の間に2つの戦争に巻き込まれ、数千人の国民が殺害され、殉教した。したがって我々が参加する可能性はない」と主張した。

 イランはW杯1次リーグG組でニュージーランド、ベルギー、エジプトと対戦する予定。英メディア「BBC」によると、イランがW杯をボイコットした場合、同じアジアサッカー連盟に所属するチームが代替出場する可能性が高いという。今月末に大陸間プレーオフを戦うイランと予選敗退チームで成績最上位のUAEが有力視される。

 また同メディアは「イランがW杯出場を拒否すれば、深刻な結果を招く可能性がある」と報道。1982年W杯アジア予選でイランがクウェートとの対戦をボイコットした際、国際サッカー連盟(FIFA)は86年大会の出場を剥奪しており、再び不参加ならばペナルティーとして2030年大会の出場資格を失うこともありそうだ。