J1福岡の金明輝監督(44)が12日、天皇杯3回戦のJ3北九州戦(16日・ベススタ)に向け、取材に応じ、気を引き締めた。カテゴリーは下となるが「もう自分たちが優位性を持って臨む感覚は薄れている。むしろ同等かそれ以上」と最大限の警戒を口にし「絶対に勝たないといけない。負けは許されない」と言葉に力を込めた。
この日の練習では、故障離脱していたFWシャハブ・ザヘディやFWナッシム・ベンカリファらの動きも上々だったが「いい状態にはあるが、試合でどうかは別。休んでいた期間があることも考慮したい」と慎重な姿勢だ。FW陣の駒がそろいつつある中で、1トップと2トップの布陣をどう使い分けるかにも注目が集まる。「今後のオプションとして必要になってくる。いい意味で悩ましい。だが、我々のストロングにならないと意味がない」と語った。
攻撃面では「得点力は継続的な課題。中断期間に重点を置いてトレーニングしてきた。ゴール前での質をもっと上げたい」と改善に意欲。6月29日のJ2大分との練習試合で前線の動きに一定の手応えを得ており、「理想はワンタッチで仕留めるような形。一朝一夕で良くなるものではないが、精度を高めていきたい」と話した。
守備と攻撃のバランスを取る上で、DF前嶋洋太の存在も重要になりそうだ。「センターバック系を置くよりサイドバックもできるような状況で選手を置いた方が前進の確率は高まる。高さを狙われるリスクもあるが、攻撃の優位性を取りたい」と方針を明かした。
J3北九州については「監督が2年目に入り、チームとしてやるべきことが整理されている」と評価。その上で「彼らの特徴を出させないようにしながら、我々の良さを出す。いつも通りのゲームをしたい」と冷静に構えている。
県内クラブ同士の対戦には〝福岡ダービー〟の声も上がるが、指揮官は「ダービーという認識はない。大事な試合の一つというだけ」と強調。とはいえ「相手がそう捉えてモチベーション高く来るのは間違いない」と、雰囲気や勢いにのまれないよう警戒心をのぞかせた。
今季はJ3琉球、J3栃木SC、J2富山など、下位カテゴリーとの対戦で勝利しながらも、いずれも簡単ではなかった。「苦戦はしているが、だからこそメンタルの準備が重要。しっかりと臨みたい」と気を引き締めた。












